公開されている画像や仕様から眼鏡を推察
これがプロダクトのデザインをしたというUKにあるLayer Designが公開しているバラバラ画像です。
メインのディスプレイ部分は例によって上から画像を投射して目の前に光を持ってくるバードバスなやつですね。これは1個のコンポーネントになってるので全体の部品点数はかなり少ないですね。シンプルだから軽くて安い!実績のある部品なので安心!
ツルの部分にスピーカーがあるのも分かります。この眼鏡ならではの特徴はポゴピン接続と電気的に濃さを変えられるというレンズ部分でしょうか。
光学系はSeeYa Technologyのサイトにある0.49 Birdbathだと思われます。近視の調節機能があるとも書いていたのでまず間違いないでしょう。
パネルはコメントで0.49インチと書いてあったので同じくSeeYaのこれですね。OLEDoSというのはOLED on Siliconだそうです。パネル的には90fpsまで対応してるそうですが、製品としては60fpsまでということのようです。
以上を踏まえてVITURE Oneの仕様を確認するとそのまんまのことが書かれています。
更新情報で在庫している部材のリストが公開されていました。部品名からざっくりしらべたらこんな感じ。なんとなく眼鏡部分のパーツだけ?ヒロセのコネクタとかわざわざリストに載せるようなもんかよって思うんですが、世界的な部品不足でマジかよって納期になってるモノもあるようで…
Lontium LT7911Dが「Type-C/DP/eDP to Dual-port MIPI DSI/CSI with Audio」とあるので、USB Type-C DP Alt入力を元に2枚のパネルを駆動させるキモのチップですね。
ちょっと探したけどデータシートは見つからなかったので製品概要を見ると、「Side-by-side 3D support」って書いてあってなるほどなあ…チップが対応してないからフレームパッキングに対応できないわけですね。
とまあこんな感じで全体的に有り物の組み合わせなので「見たこともない夢のテクノロジー」を標榜して企画倒れしたり実際に出てきたモノがガッカリだったということにはならなさそうで個人的には安心です。
ということで、Kickstarterでの出資?バック?は初めてなんですが、このサイトのコメント機能はクソですね。検索もできないから過去ログ見るのにずーっと下まで見て「もっと見る」を繰り返さないといけないし、各コメントのスレッドも「以前の返信を読み込む」しないと見えない。クソですよ。こんなクソ誰かさっさと倒せよって思いました。
リスクについて
VITURE Oneの実行者はKickstarter初登場の無名の新人で本当に製品ができて送られてくるのか不安視する声も多いです。
タイミングが悪いことに2022年3月納品予定だったMADGAZE WaveがKickstarterで音信不通になったばかりなので大丈夫かよって気持ちになるのも大変よく分かる。
でもまあ前述した通り、新しい技術ではなくすでに存在する枯れた技術を組み合わせていい感じに仕上げてるプロジェクトなのでまあできるんじゃない?って気がします。たぶん。
Kickstarterで出した目的が製品出荷前にアーリーアダプターの意見を集めて完成度を高めたいみたいな話のようなので、ほっといても製品として出てきそうなので年末ぐらいには普通にAmazonで売ってそうな気配もあるので訝しんでる人はそこまで待ってもいいかもしれませんね!
はたしてバッカーが馬鹿をみるかどうか乞うご期待!(オチ
現場からは以上です。