電気メガネ

Rokid AR Liteの先行販売がKickstarterで開始!

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Rokidの新製品であるところのRokid AR LiteがKickstarterにおいて先行販売が始りました。2024年6月2日までSuper Early Bird特価で購入することができます。

Rokid Max 2とRokid Station 2を単品で購入することもでき、納品予定は2024年9月だそうです。

はじめに

Rokid AR LiteはRokidが先日発表したRokid Max 2とRokid Station 2をセットにした商品群の呼称です。ちなみに現状のRokid MaxとRokid Stationの組み合わせはRokid AR Joyと呼称されるようにいつの間にかなってました。

一般販売前に日本時間で2024年5月27日21時にKickstarterで先行販売が開始されました。

Super Early Birdという超早割を選択すれば通常価格749ドルのところ479ドルでご提供という超お買い得価格に見えますが、昨今の円安のおかげで高いのか安いのかよくわからんので1ドル160円換算で計算すると、76,640円になります。送料が後日計算なのと輸入消費税の取り扱いがどうなるか分かりませんが、現行Rokid AR Joy Pack(MaxとStationのセット)が84,800円なので安そうな気はしますね。

なお、Kickstarterですが、Rokid公式が「purchase」と言ってるので「購入」とします。

Kickstarterにおけるリスクについて

Rokid本体が行うプロジェクトで、現行Maxとほぼ変わらないMax 2とStation ProのノウハウがあるはずのStation 2なので夜逃げやトンズラされる可能性はかなり低いと思われます。

電気メガネ界隈ではMADGAZEがやらかした記憶が色濃いので心配する向きもあると思いますが、製品が出荷されずにポシャることはないでしょう。たぶん。知らんけど。

Rokid AR Lite Kickstarterから引用 https://www.kickstarter.com/projects/45971229/rokid-ar-lite

それよりも、Rokid Station 2がGoogleモバイルサービス(GMS)に対応できるかどうかが不透明ということになっているので、これはおそらく「GMSには対応しない」と考えておいた方が良いと思います。

合わせて、Rokid Station 2が現行Rokid Maxと互換性があるとされてますが、「Rokid Max側に調整が必要だと思うけどまだRokid Max 2ですら開発中だから具体的な計画はないよ」ってもやもやする書き方をされてるのが気になります。

【要注意】Super Early Bird(超早割)期間について

2024年5月27日21時にスタートして、6月2日までの7日間がSuper Early BirdとしてAR Liteは479ドル、Max 2は359ドル、Station 2は199ドルとなってます。

Kickstarterでは先着50名だけ超早割とかありますが、今回は期間内の受注すべてが対象になるので大変良心的ですね。

Rokid AR Liteとは

中国本土公式サイトから引用 https://arlite.rokid.com/

2024年4月20日に発表された新製品です。去年Rokid AR StudioというMax ProとStation Proのセットで6DoFに対応してハンドジェスチャーで操作もできる機種が発表されていまして、その簡易版なのでLiteなんだと思います。たぶん。

3DoFに対応して「Spatial」を連呼している通り「空間」に画面を表示して操作できるということを強調しています。

グローバルサイトは日本の存在しないページへ飛ばされてしまうので、詳しくは中国本土向けのサイトをご確認ください。

Rokid AR Liteのスペック

それぞれのスペックについては後述します。Rokid Station 2のLinear motorというのはバイブレーションのモーターのことですね。

Rokid Max 2とは

中国本土公式サイトから引用 https://arlite.rokid.com/

電気メガネです。

基本スペックはRokid Maxと同じ。ソニー製OLED ECX343EパネルやIMUも同じなので、XREAL Air以降に影響されたと思われる「よりサングラスっぽい見た目」になったのと、ツルが柔らかくなったり鼻あてが改善されたぐらいなのかな?あとカラーバリエーションか。

中程度の近視の場合はダイヤルで調節できるのも変わらず、USBオーディオで認識されるマイクも変わらず、電気的に目の前が暗くなるフィルムがないのも変わらずです!

Rokid Maxは120Hz入力時に色が変わる問題があってあまり有効に使えなかった印象がありますが、Rokid Max 2では改善してたらいいなあ。ついでに24Hz入力もそろそろ対応してもいいのでは?

先掲のスペック表でRokid Station 2接続時は60Hzになると書かれているので、3DoF時の動作はとてもスムーズということはなさそう。Snapdragon 6 Gen1のスペック的にディスプレイはFHD+ @120Hzとのことなので3Dモードで1920×1200を2画面だから60Hzまでということなのでしょう。Rokid Station ProのSnapdragon XR2+シリーズなら当然もっと高フレームレートに対応できますが、価格や発熱と電池の持ち等々を鑑みればいい妥協点ではないでしょうか。

Sony公式サイトから引用 https://www.sony-semicon.com/ja/products/microdisplay/oled.html

ちなみにECX343Eは1920×1200なので競合他社であるところのXREAL Air 2やVITURE Proが採用しているECX348Eの1920×1080より高解像度ですよ!業界最高解像度!!

Rokid Maxと比べてメガネのレンズにあたる部分の形状が下に伸びたのに重量は変わらず公称75gです。

IPDの調節機能がついたと書かれてますが、ソフトウェアによる設定なので眉唾ぐらいの気持ちで聞き流しておいてください。

Rokid Maxは明るさや音量の値を憶えてくれなかったので、Max 2では憶えてくれるようになってると良いなあ。

IMU一緒なんだからRokid Maxのファームウェアも合わせてアップデートしてもらいたい所なんですが競合他社と違って出荷後に不具合修正はともかく機能追加とかやらない印象なので期待薄。

Rokid Station 2とは

中国本土公式サイトから引用 https://arlite.rokid.com/

単品だと通常販売価格299ドルのところ、Super Early Birdで199ドル。現行Rokid Stationが国内販売価格29,800円なのでだいたい同じくらい。

初代Rokid StationはAndroid TV搭載でGoogle Playも使えましたが、Rokid Station 2はYodaOS-MasterというAOSPベースの独自OSを搭載した小型スマホの画面が画面じゃなくてタッチパネルになってるような端末です。

Snapdragon 6 Gen1搭載、RAM 8GB、内部ストレージ128GB、Wi-Fi6、BT5.2、バッテリーは5000mAhで18W充電対応。この類いのデバイスとしては破格の高スペック!

Rokid StationはmicroHDMI出力をこぶ付きの変換ケーブルでRokid Maxに接続するという謎仕様でしたが、やっとUSB Type-Cで直結できるようになりますね。

Snapdragon 6 Gen1ということで省電力で発熱も少なくRAMも多いので快適に動作してくれそうな予感があります。

USB Type-Cは2ポートあって片方にRokid Max 2を接続してもう片方は充電専用。XREAL Beamのような映像入力機能はなさそうです。

AOSPベースなので一見Androidのようですが、Google Playが搭載されていないということに最大限の注意を払う必要があります。apkを持ってきてインストールすれば動くアプリもあると思いますが、あまり多くを期待しないようにしましょう。

接続バリエーションの画像に「ChromeCast/Miracast/DLNA」って書いてるけど本当かなあ…仮に本当だったとしても無線接続はあまり期待してはいけない教訓がずっっっっっっと生き続けているのでどっちにしても期待しない方が精神衛生上よろしいかと。

あーストラップホールないな?手に持って振り回す想定なのになんでストラップホールないの???落とすやろが!!!!

あ、そうそうクラウドファンディング物品にありがちな技適無し問題はRokid Stationのグローバル版が国内販売開始前から技適マークついてたので今回も対応してくれてるといいなという希望的観測。

結論として買いかどうか

現在Rokid Maxを所有している方はRokid Station 2だけ購入してみてもいいのでは?実用になるかどうかは未知数ですがエンタメとしては楽しめると思います。駄目でも199ドルなら笑ってネタにできる経済状況の方に限られますが。

いままで電気メガネを使ったことも見たこともないけどいっちょ買ったるか!って方は…個人的にはRokid Maxはバードバス方式の光学シースルー型ヘッドマウントディスプレイとしては高い完成度を誇っているので、両手が自由になる個人用ディスプレイ装置としては大変オススメしているところではありますが、価格と見合うかどうか問われると万人にお勧めできるモノではないなあと率直にお答えするしかないという前提を踏まえた上でKickstarterという海外クラウドファンディングサイトに479ドルを投じるというのは大変ハードルが高い…と感じる人はやめといた方が良いです。

つまり、当サイト管理人としてRokid AR Liteをオススメできる方は、479ドル程度どうにでもなる金銭的な余裕があってRokid Station 2の成長をスタートから見守るのを楽しめる自信がある方ということになります。

当サイト管理人はどうにでもなるほどの金銭的な余裕はないんですが、Rokid Station 2の成長を楽しみたいので購入しましたよ!!

おしまいに

Kickstarterからのメールによると、クレジットカードの決済確定処理は2024年7月11日20時55分に行われるそうです。479ドルというのは分かりやすくするための表記であって実際は3,740香港ドル請求されますのであらかじめご留意のほどを。
個人的な希望を申しますと、その前後だけ急激な円高になっていただきたく。財務大臣におかれましては一発デカいのよろしく。

現場からは以上です。

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