先日興味を持ったLetinAR FrontiAR Pro(B42)を採用したNTT QONOQ DevicesのMiRZAという電気メガネが東京都千代田区で展示されていて体験ができるというのではるばる見に行きましたよ。
はじめに
「株式会社NTTコノキュー」は「株式会社NTTドコモ」の100%子会社で、「株式会社NTTコノキューデバイス」は「株式会社NTTコノキュー」と「シャープ株式会社」の合弁会社で、「株式会社NTTコノキューデバイス」の第一号製品が2024年9月9日に発表された「MiRZA」です。
この「MiRZA」ですが、Snapdragon AR2 Gen 1云々かんぬんはさておき、LetinAR社製FrontiAR Pro(B42)を製品として購入できる形で世界で初めて出荷することになるんじゃないかな?ということで急速に興味をそそられたわけです。
そして、9月11日から秋葉原駅構内のXR BASEというショールームで展示されるとのこと。
つまり、製品として発売されるPinTILTを体験できる!!ということでいってきました!
MiRZAは奥の方にいた
四半世紀前には週7で通っていた秋葉原駅ですが、令和になってから電気街口に行ったことなかった気がするレベルで全然知らない駅前…包丁の実演販売もうやってないんだなあなどと改札を出てみどりの窓口を通り過ぎたあたりで「ここらへんって書いてあったけどどこ??」って不安になったあたりでXR BASEの入口を発見。
金曜の夕方でしたがちょうど誰もいないタイミングだったので待ち時間もなくすんなり見ることができました。
LetinAR FrontiAR Pro(B42)の様子
スタッフの方に見守られながらなのと「体験可能コンテンツ」が限られていたので表示装置としての評価は難しかったのですが、明るいショールーム内でまあまあ見えてたという感じ。半遮光のシェードをつけるとハッキリ見えた。設定が最大輝度なのか確認してないですがデモ見せるなら最大にしてるだろうと思いますが、目が潰れるほど明るい!!ということはなかったです。
普段見ているバードバス方式とは全然違う見た目です。光学ユニット上部にあるはずのmicroOLED ECX348Eが見えにくい。バードバス方式だと下から見ればmicroOLEDが丸見えなんですよね。
バードバス方式で自分の腹が映り込んで目障りという問題がありますが、PinTILTだとその問題は起こりえないというのは良いですね。
眼球の前にある6本の横線がミラーバー、そのちょっと下に⌣が見えますね。上部のmicroOLEDから出た光がどうにかこうにか⌣に反射、さらにミラーバーに反射して眼球まで届く。複雑なようで単純なようで複雑?
そんな仕組なので外側から何が表示されているかまったく分からなさそう。
実際に装着してしまえばミラーバーとかはほぼ見えないですね。LetinARは「睫毛が見えないのと一緒」みたいなことを言ってましたね。
XREAL Air/Air 2のバードバスよりは外界がはっきり見えます。
体験時間が短いのと普段の環境と違うので手持ちの電気メガネと比べてどうかというのは一概には言えないんですが、表示装置としての可能性は「あり」って感じました。即戦力と言っても差し支えないかもレベルで完成されてる印象でした。
ただ、現行バードバス方式で同じパネル(ECX348E)を使っているのXREAL Air 2と比べてビックリするほど鮮明な画質~ってことはなかったです。デモ用コンテンツがそういうのではなかったので体験できてないだけかもしれないですが…
おしまいに
個人的には現状の無線電気メガネはNot for meなので、MiRZA自体にはあまり食指が動かないのですが、全部入り初号機が25万円というのは「まあそんなもんじゃないかな」って印象です。アプリとセットでないと使えない表示装置はメーカーがやる気なくしちゃったら置物になるというリスクがあるのでコンテンツの拡充も含めて継続的なサポート大変そう…
MiRZAは無線だからかリフレッシュレートが60Hzまでというのがちょっと物足りない印象を受けました。じっとしてるときはまだいいんですが、左右に顔を動かすとカクカク感がどうしても出ちゃう。
さておき、LetinARのPinTILTの可能性を感じることができたのはとても良かったです。複数のミラーバーを使うという仕様上どうしても横縞感は出てきてしまうので単純な画質としてはまだバードバス方式が優位なのではないかなあと思います。
表示オフの状態で装着したまま夜道を支障なく歩けるか試したいですね!
ねむいのでとりいそぎここまで
6DoFとかハンドジェスチャーとかそういうのはちゃんとしたところで見てね!
現場からは以上です。