電気メガネ

XREAL Beam Proファーストインプレッション

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サカバンバスピス

XREAL Beam Proについて語ろうとすると、そもそもXREAL Air/Air 2シリーズのような電気メガネに何を求めるのかからになってしまいあまりに長大になりすぎてしまうのでざっくりとした印象だけ…と思ったんですが、いつまでたっても書き終わらない間にバージョンが変わって過去の情報になってたりするのでとりあえず公開して随時追記にします。

XREAL Beam Proは単体でも使える!

XREAL BeamはディスプレイがなくてXREAL Air/Air 2シリーズと組み合わせて使用する必要がありましたが、XREAL Beam Proはスマートフォンのようにディスプレイもあるので単体でも使用できます。

背面にあるSamsung ISOCELL JN1イメージセンサーを2個50cm間隔で並べた特徴的なステレオカメラを使った「空間ビデオ」「空間写真」の撮影はXREAL Beam Pro単体で行えますので、XREAL Air/Air 2シリーズを持っていなくても3Dカメラとして使用することができます。

思ったより軽くない

実測205gでした。同じぐらいのサイズのハイエンドスマートフォンが200gを超えてくるので軽く感じるかと思いましたが、これを片手で振り回してポインター操作をすると考えると205gはそれなりに重いです。

Google Playストア搭載!

Androidでは一般的にGoogle Playストアでゲームやアプリが配信されてます。

PlayストアはGoogleから審査を受けて認められた製品でないと搭載できないので一定の品質が担保されているということの証左でもあります。

ハードウェアの制限でPlayストアからインストールできないアプリ(後述)もありますが、Twitter(現X)アプリなどは普通にインストールできて、通常のスマホのようにタッチパネルで使用することもできますし、XREAL Air/Air 2シリーズと組み合わせたARモードでの使用もできます。

Google PlayストアはGoogleモバイルサービス(GMS)の一部でして、GMS搭載ということはYoutubeやGmailなどの各種サービスがあらかじめインストールされています。この業界でGMS正式対応はすごいことですよ!この界隈で正規のGMS対応はEPSON MOVERIO BO-IC400ぐらいしか知りません。

よーし、Google Playストアが入ってるならなんでもできるぞーって思うじゃん?

XREAL Beam Proではできないこと

過剰な期待をして購入すると「思ってたんと違う」とマイナスの気持ちが大きくなってしまい不幸な行き違いが起こってしまうので最初に一般的なAndroidスマートフォンではできるのにXREAL Beam Proではできないことを明確にしておきましょう。

※気がついたら随時追記していきます。

携帯電話としての通信機能なし

いわゆるWAN機能がありませんので、通信には別途無線LAN(Wi-Fi)環境が必要です。ご家庭の無線LANルーターや、別途スマートフォンのテザリング機能などを利用してインターネットに接続する必要があります。

GPS非搭載

Pokemon GOなどGPS搭載を前提としたゲームなどはPlayストアからインストールできません。Googleマップも搭載されてますが

NFC非搭載

IDカードリーダーアプリなども使用できません。あわせておサイフケータイにも対応していないので、モバイルSuicaなどFeliCa搭載を前提としたアプリは使用できません。

指紋センサー非搭載

指紋認証でロック解除ができない!!!フロントカメラがあるのに顔認証も現状実装されていないのでロック解除には毎回PIN入力する必要がありつらい。一般的なスマートフォンでは無意識にロック解除できてるので毎回PIN入力しないといけないの大変つらい。

と思ったらPINだけじゃなくてパターンがあったので変えた。「なし」は流石に躊躇われる…

カメラに光学ズーム無し

背面のカメラは2個とも同一レンズ・同一センサーなので、高級スマートフォンのように倍率の違うカメラが並んでいて適宜使い分けるということはありません。

空間写真や空間ビデオといった2個あるカメラを活用した撮影は純正カメラアプリでしかできないのでXREALには頑張って欲しい…

空間写真・空間ビデオの撮影がメガネでできない

メガネ繋いでたらカメラのプレビューはメガネでもできて欲しかったなあと思いました。

4Kディスプレイは30Hzまで

XREAL Air/Air 2シリーズ以外のUSB Type-C接続のディスプレイへもミラーリング可能なんですが、4K(3840×2160)60Hzは対応していません。

おそらく使用しているSoCのSM6450(Snapdragon 6 Gen 1)の制限ですね。

防水防塵 IP54

一応MicroSDカードトレイにはシーリングがあったりするので全く気にしてないということはないからちょっと水滴がついたら即故障ということはないとは思いますが、防水防塵に関する等級は謳われていないので雨の日に屋外で使用するとかはやめた方がいいでしょう。

あらためて公式サイトのスペック表を見たらIP54対応って書いてました。防塵が5なので「粉塵からの保護」、防水が4なので「いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない」なので、シャワーを直接当てたり夏のゲリラ豪雨の中で使うのはやはり駄目です。水没も駄目なのでお風呂に持って行くのはやめましょう。スペック的にはUSB Type-Cに水滴が入っても乾けば大丈夫っぽいですが怖いので試しません。

どちらかといえばXREAL Air/Air 2シリーズの方が濡れたらすぐ壊れそうなので、それに合わせた運用をすれば問題になることはなさそうに思います。

思ったよりちゃんとAndroid

Android Open Source Project(AOSP)のユーザーインターフェースは世界シェア最大のGalaxy One UIなどと比べると簡素なのですが、使用に支障はないレベルだと思います。

XREAL Beam Proの外部ディスプレイの取り扱い

基本的にAndroidにおいて外部ディスプレイはメインディスプレイのミラーリングになります。XREAL用語では「Air Casting」ですね。XREAL Beam Proのメインディスプレイが1080×2400なので、XREAL Air/Air 2シリーズのような1920×1080のディスプレイにミラーリングで表示すると縦画面の場合は左右に巨大な黒帯がある中央に縮小表示されて、横画面の場合は上下に黒帯がある中央に縮小表示されるので、ミラーリングではフルスクリーン表示はできません。

NebulaOSのARモードは外部ディスプレイを拡張ディスプレイとして使用しているのでフルスクリーン表示が可能…なんですが、電子手ぶれ補正みたいな感じで周囲に黒い額縁が表示されているのでこれもフルスクリーン表示じゃないんですよね…窓の角が丸くなってるからそれも不満。動画再生時は四角く隅々まで表示されて欲しいものです。

一方、動画再生アプリの中には外部ディスプレイで映像を再生することができるモノがありまして、そういう場合はAir CastingでもARモードでも外部ディスプレイでフルスクリーン表示になります。具体的にはVLCやdアニメがそういう挙動をします。VLCは設定で外部ディスプレイにミラーリングも可能ですが、アプリによっては強制的に外部ディスプレイ出力してしまう場合もあります。

このアプリによる外部出力はNebulaOSのARモードの表示より優先度を高くしてあるようでARモードのUIが上書きされてしまいます。よってARモードに備わっているポインティングデバイス機能は見えないので操作が大変難しいというか実質使えません。

本来メインディスプレイ側に操作するUIが表示されるのですがARモードの場合はNebulaOSのタッチパッド画面になっちゃうから画面端からスワイプで戻る以外なんも操作できねえ状態になっちゃいます。シークバーで見たい場所に移動するとかできないのは不便…

90Hz小咄

「XREAL Beam Proは90Hz」というのはXREAL Air 2 Ultra以外を接続した場合にARモードが1920×1080 90Hzモードで動作するからなんですが、XREAL Beam Pro本体ディスプレイは1080×2400 60Hzなので誤解が発生しがちなのは注意が必要です。

なお持ってないので確認は取れていませんが、XREAL Air 2 Ultraの場合は3840×1080 72Hzで動作するようなので90Hz要素はないんじゃないかな?

実物を見るまでARモードは標準で3D表示だと思ってたんですが、XREAL Air 2で確認してみると2D表示でちょっとびっくりしましたが、それほど強力ではないSoCなのでバッテリー消費との兼ね合いなどを鑑みれば妥当な判断に思えます。

ARモードが2Dか3Dかはなんかアプリを起動した状態でホームボタンを押してアプリ一覧を表示した時に片目ずつ見て見え方が変わるかどうかが分かりやすいかな。

「写真」「プレイヤー」などで3Dモードへの切り替えが発生する場合に、切り替えに失敗するとNebulaOSロゴで動作が止まるので3Dモードアプリを多用する方は開発者デバッグページで3Dモードで起動するように変更しても良いかもしれません。もちろんメーカー推奨ではないので自己責任で。

Wi-Fi 6E対応

XREALの公開しているスペックには「Wi-Fi 6 (802.11ax) 2×2 MIMO技術」と書かれていますが、6GHzに接続している様子からWi-Fi 6E対応ということになると思います。いいですね。

なお、XREAL Beam Proの技適番号「210-232085」は現時点(2024/08/13)ではまだ総務省のサイトに掲載されていないので裏付けはまだ取れてません。

追記:アップデートで空間カメラプレビューがステレオになった

あとはARモードでカメラプレビューができるようになるといいね!

追記:充電の様子を調べたら「普通だった」

XREAL Beam(Rockchip)のつらい記憶があるので心配だったけど流石Snapdragonって感じだった

買ってもいい人、悪い人

色々考えたんだけど、欲しい人は買えばいいと思うよ。

XREAL愛好家

四の五の言わずに買ってると思いますが、手違いで注文してない人は買え。

3Dカメラに興味がある人

現状カメラアプリが「ただ撮るだけ」レベルのシンプルなものですが、3Dカメラを搭載したミドルクラスのAndroid端末が4万円なので買ってもいいと思います。XREAL Air/Air 2シリーズをお持ちでしたら追加の楽しみ方ができますが、撮影した「空間写真」や「空間ビデオ」は単純なSide by sideなので多少手を加えれば別途お手持ちのHMDなどでも楽しめることでしょう。

DropboxアプリなどをPlayストアでインストールできるので、クラウドストレージに自動同期させれば撮影した写真や動画をPCで管理するのも簡単です。

私事ですが、先日Insta360 Flow Proといういわゆるスマホジンバルを買いまして、せっかくなので手ぶれ無しで空間ビデオ撮影を楽しんだんですが、Insta360専用アプリは空間写真撮影に対応してませんし、XREAL Beam Proのカメラアプリはトラッキングに対応しないので宝の持ち腐れ感がありましたが、空間ビデオで必須だけど手持ち撮影では難しい水平の維持が簡単に出来るのは良かったです。

世の中には専用アプリがなくてもジンバル側にカメラを搭載してトラッキングしてくれる物品もあると最近知ったので、そういうのと組み合わせるともっと良いかもしれませんね。

注意点としてはスマホジンバルはスマホの重心に軸が来るように設置するものなのですが、XREAL Beam Proはカメラが2個ちょっと離れて並んでるためバランスが取れずに難儀するかもしれません。あとカメラがわりと広角なのでジンバルが映り込んじゃうかも。

スマホジンバルの件は別途書くかも。

買わなくてもいい人

現状Galaxyがメイン端末でSamsung DeXでXREAL Air/Air 2シリーズを使って動画の視聴などで便利に使っていて特に不満の無い方は買わなくていいと思います。

当然メイン端末にはならないですし、3DoF対応したところで特段できることも増えませんので持ち歩くのが億劫になって使わなくなるのがオチです。

XREAL Beam ProのARモードは空間に画面を固定するBody Anchorにしても画面が顔の前に張り付くけどブレ補正がかかるSmooth FollowにしてもmicroOLEDの1920×1080全部を使ったフルスクリーン再生はできませんので、Samsung DeXでフルスクリーン再生したほうが画面が大きく見えます。

Samsung DeXでは動画再生したら電源ボタン押してスマホの画面だけオフにしてポケットに突っ込んで視聴を続けるというのを当然のようにしてると思いますが、XREAL Beam ProのAir Castingではスマホの画面をオフにしたらメガネへの出力は止まりますし、ARモードはタッチパッドで誤タッチ防止してから電源ボタンを押せば似たような挙動になりますがSamsung DeXに慣れてると手間がストレスになります。ただでさえタッチパッドでのカーソル操作もだるいのに、スマホを振り回してポインター操作というのはさらにストレスになるでしょう。

おしまいに

まだ途中。追記していくよ!

現場からは以上です。

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