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Chuwi MiniBook X N100でUbuntu 24.10を使う話

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20周年記念だそうです。Kernelが6.11になっておりますので、Chuwi MiniBook X N100で使うには都合良くなっておりますので、現状はUbuntu 24.04.1 LTSよりも手間が減っております。

当記事はUbuntuを普通にインストールすることのできる方向けにChuwi MiniBook X N100特有の問題への対応を記載しております。ぶっちゃけ個人的なメモぐらいな感じです。

はじめに

Chuwi MiniBook X N100は10型タブレット程度のサイズでまあまあちゃんとしたキーボードを備えたノートPCです。RAM12GBには賛否があると思いますが、安いときに購入すれば4万円台半ばから前半で購入できるノートPCとしてはだいぶ頑張ってると思います。何より小さくてUSB Type-C DP Alt出力が2ポートあるのが良いです。

そして、Ubuntu 24.04 LTSで使用することもできますよという話を前回してたのが2024年6月の話でして、その後10月になったのでUbuntu 24.10が出たから焼き直しをしましょうと思い立ったところであります。

インストール時の画面がちゃんと横だけど…

前提知識としてChuwi MiniBook X N100の液晶ディスプレイはタブレット用のパネルを使用しているため縦画面で使用する前提の建付けになっております。Ubuntu 24.04 LTSではインストール時に画面が横を向いてしまっていて往生したのですが、Ubuntu 24.10ではちゃんと表示されるので安心です。

ただし、本体画面だけで使用する場合は問題にならなかったのですが、USB Type-Cに外部ディスプレイを接続したところ本体画面が縦向きになってしまうという問題が出るので、やはりgrubの設定は必要になります。

「端末」(Ctrl + Alt + T)で設定ファイルを編集します。

sudo nano /etc/default/grub

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULTと書かれている行を見つけて下記のように書き換え、もしくは元の行は # でコメントアウトしてまるごとコピペして保存します。Ctrl+X押して終了しようとすると保存するか聞いてくるのでYを押してEnterで保存してnanoが終了します。

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="video=DSI-1:panel_orientation=right_side_up quiet splash"

変更をgrubに分からせて再起動します。

sudo update-grub && reboot

これで外部ディスプレイを接続しても本体画面が回転してしまうという問題は発生しなくなります。

画面自動回転

前回の記事ではKernelを6.9にしてセンサーを認識させる〜という話がありましたが、Ubuntu 24.10はKernel 6.11なのでそこらへんの作業は不要です。

そもそもタブレットとして使うならともかく普通のノートPCで画面回転いる???という根本的な疑問を持ってしまったのでこのためだけにGNOME Shell Extensionとか入れません。必要ない!!

タブレットモード対応

前回とは大きく異なり petitstrawberry さんがminibook-supportというプロジェクトをChuwi MiniBook用に開発していて、Chuwi MiniBook X N100にも対応してくれたのでLinuxでもタブレットモードが機能するようになってます。

Ubuntu 24.04.1 LTSの場合は前述のKernel 6.9以降への更新が必要などちょっと面倒でしたが、Ubuntu 24.10ではだいぶ簡単になっているので必要な方は挑戦してみても良いと思います。

今回はオリジナルではなく、こちらでChuwi MiniBook X N100をUbuntuで使用することしか考えていないフォークをしたバージョンを入れてみます。

事前準備として必要なパッケージを「端末」でインストールしてレポジトリをブランチ指定でクローンしてmakeしてインストールまでまとめてドン!

sudo apt install build-essential git pkg-config libevdev-dev
git clone -b libevdev_grab https://github.com/8796n/minibook-support.git
cd ./minibook-support/
make
sudo make install

問題がなければこれでタブレット状態にするとキーボードやタッチパッドが無効化されてタブレットとして利用することができるようになります。オリジナルと違い単純にlibevdev_grabでキーボードとタッチパッドのイベントを横取りしてるだけなので問題がある場合はオリジナルを使用してください。

タブレットモードが有効な場合はGNOMEの機能で自動画面回転もします。

ソフトウェアキーボードを出したいときは画面の下端から上にシュッってすると出てきます。

正直GNOMEのタブレットモードはだからなんだ感が強いのですが、Windowsでできる機能がUbuntuでもできるぞ!!!というのは気分がいいので大切なことです。

タブレットモードの注意点としては、タブレット状態で画面回転をしたまま画面を戻してノートPCモードにすると回転した状態で固まってしまいますので横画面に戻してからノートPCモードにしましょう。
これって解除時横画面に戻す機能追加できればしたほうがいいので今後の課題にしておきます。

Windowsとのデュアルブートで時計が9時間ずれる

ここは特にChuwi MiniBook X N100用というわけではないのですが変わらず対応が必要です。

PCで設定されている時計がローカルタイムなのか世界標準時なのかの解釈違いが原因なので、ローカルタイムを採用してるWindowsに合わせます。

sudo timedatectl set-local-rtc 1

おしまいに

ここまで全部Ubuntu 24.10をインストールしたChuwi MiniBook X N100で書きました。

Breezy GNOMEもいい感じに動作しました。現在マルチスクリーン対応中で表向きの開発は停滞してますが、今後のアップデートも楽しみです。

現場からは以上です。

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