10型タブレット程度のサイズでしっかりしたキーボードを備えたノートPCです。4K60Hzに対応したUSB Type-C DP Alt出力が2ポートあるゾ!
はじめに
先日GNOMEを3DoF化するBreezy GNOMEというものを知りまして、手持ちのミニPC HiMeLE Quieter 4Cとワイヤレスキーボード、マウス、モバイルバッテリーにXREAL Air 2というセットで使っていたんですが、必要な部品点数が多くて煩雑なのとミニPC側からモバイルバッテリーの残量が分からないのでいつ電池が切れるか分からないという問題がありました。
逆に荷物増えてるしノートPCでいいじゃん?と思ったんですが、手持ちのThinkPad E495やhp VICTUS 16などはでかくて重くて持ち歩きは厳しいので安価でそれなりに使えそうなキーボードでしかも小さい商品を探してみたところ、昨年秋頃に発売されていたChuwi MiniBook X N100を発見し、Chuwi公式通販サイトがたまたま1周年のイベント最終日で24%引きクーポンを引き当てたこともあり飛びついた次第。
Chuwi MiniBook X N100とは
スペックなどの詳細はメーカーサイトを確認していただくとして、ざっくり
- Intel N100 TDP 6W, PL1/PL2 15W
- 12GB LPDDR5 2000MHz(4000MT/s 32GB/s)
- 512GB NVMe 1.3 PCIe Gen3 x 4
- 10.51型 1200×1920 50Hz(※) タッチパネル付きIPS液晶ディスプレイ
- 28.88Wh(7.6V 3.8Ah)リチウムイオンバッテリー
- Intel AX101 (M.2 1216 Wi-Fi 6 最高速600Mbps / Bluetooth 5.2h)
- USB Type-C x 2
※50Hz固定は後述のCRUを使用することで回避できます。
Intel N100に関しては皆様もミニPCやらなんやらで触ってきていると思いますし、流行り物なので評判やベンチマーク結果がたくさん出回っておりますので特段触れませんが、一昔…二昔前のCrusoe搭載小型ノートPCなどと比べると「普通に使える」といった印象です。
RAM12GBは8GBじゃちょっと足りない気持ちになる昨今の状況下ではホント「普通に使える」ギリギリの容量だと思います。さらにストレージがeMMCやSATAではなくちゃんとNVMeなのがすごい。この手の安価なPCは購入後に「さてSSD載せ替えるか」になりがちなんですがこれだけちゃんと数字が出てれば「まあこれでええか」になりますよね。耐久性は知りませんが。
ノートPCってなんかテンキーがついた15.6型が多いし安いんですよね。あとはテンキーがない14型、コンパクトを謳った13型ぐらいで10型になると選択肢がすごく減る。それ以上小さくなると今度はキーボードが実用的じゃなくなっちゃうから「普通に使える」上にセール時4万円台で買えるこのChuwi MiniBook X N100は大変貴重なノートPCだと思いますよ!
USB Type-C
物騒なDCプラグ用のマークがついてますが、当然センタープラスなわけもなく普通にUSB Type-C Power Delivery対応の充電器が使えます。充電の様子については後述。
どちらもUSB Type-C DisplayPort Alternate Mode対応で外部ディスプレイを2個接続できます。冒頭にあるように4K60Hzの液晶ディスプレイを2個、さらに本体の液晶ディスプレイで3画面同時出力可能です。
メーカーサイトにはセンタープラスなマークが書いてある方が(Charging+Data)、もう片方が(Full-featured)と記載されていますが、どちらでも充電できますし映像出力もできました。
このUSB Type-Cで映像出力ができるというのは電気メガネ愛好家にとって大変重要な意味があり、2ポートあることで充電しながら電気メガネを使える隙の無さ。素晴らしい。
当然ですが映像出力はUSB Type-CをHDMIに変換するアダプターを利用することでHDMI入力しかないテレビ受像機なども利用できます。
サイズ感
開くとThinkPad E495の底面積とほぼ同サイズ、閉じるとAmazon Fire HD 10とほぼ同サイズ。
横244mm 縦167mm 厚みは折り畳んだ状態で一番厚いと思われるヒンジ部分で18mmあるかな?ないかな~?ぐらい。ゴム足を含んでそれぐらいなので手に持った感じはもうちょっと薄く感じます。
PDA工房の液晶保護フィルムがついた状態で924g。持った瞬間軽くてビックリする富士通とかNECの軽量ノートPCと比べると大きさのわりにずっしりしてる感があります。
ディスプレイ外してみた
キーボードPCとしての使用することを考えてとりあえずディスプレイを外してみました。裏のネジを外して裏蓋を取り、ヒンジ部分の黒いネジを4本外し、ディスプレイと接続されているフラットケーブルとたぶんタッチパネル用?のコネクタを外せばどうにかこうにか取れます。もちろんメーカー保証はなくなるはずなので覚悟の上でやってください。
液晶ディスプレイを外したあともプライマリディスプレイとして認識され続けるようで、USB Type-C接続のディスプレイがセカンダリになってしまう問題があるので使いにくいかもしれません。
重量が558gになるのは良いのですが、そのままだと持ち歩くときにキーボードを保護するカバーが必要だし外部ディスプレイを接続しないと何もできないのは本末転倒感があり結局元に戻して使ってます…
内蔵バッテリー
現物を開けて確認したところ、7.6V 3.8Ah、28.88Whです。メーカーは东莞赣锋电子有限公司でガンフォンリチウムのグループ会社だそうで、品番の 505592-2S1P で検索するとAliExpressで普通に売られているので今後交換したくなっても入手性は良さそうです。
充電中の様子
ほぼ空っぽにして電源オフのまま充電。およそ1時間半で85%充電される感じでした。フル充電はおよそ2時間。
20V5Aに対応している充電器と接続するとなぜか20V3.25A要求してます。
電源オフ時は16W~17W程度しか受けないので思ったより発熱しませんが、充電速度もそれなりに遅いです。
電源オン時は充電+消費電力で30W以上必要になると思います。
9Vでは充電できない!
9Vまでしか対応していないモバイルバッテリーでは充電してくれなかったので注意が必要です。真面目に外で運用しようと思った場合に電池容量が少ないので途中で充電が必要になると思いますが、12V以上の出力がある充電器もしくはモバイルバッテリーが必要になります。
付属のACアダプターは使わない
付属のACアダプターですが、USB Type-Cの形はしているんですがUSB PDとかではなくコンセントに繋げば常に12V出力をするタイプなので5Vにしか対応していないデバイスに接続すると壊れる危険性があるので使わずにそっと箱に戻して封印しましょう。
液晶ディスプレイは1200×1920 50Hz
注意したいのは1920×1200ではなく、1200×1920ということです。本来タブレット用の縦画面で使うことを想定されている商品です。
通常のWindowsの使用では問題に感じる場面はさほどないんですが、回復オプションの「PCの起動をカスタマイズする」で表示される画面が縦画面になります。また、Ubuntu 24.04 LTSでもそのままでは縦画面表示されてしまうので設定変更が必要になりめんどくさいです(Ubuntuでの回避策は後日)
50Hz固定は中華人民共和国のテレビ放送がPALだったからなのかなるべくリフレッシュレートを下げることで負荷を下げようとした結果なのか分かりませんが、60HzのNTSCに慣れている我々としては若干の違和感を感じる場面があるかもしれません。
どんな不具合があるか分かりませんので詳細は記載しませんが、Rokid Maxで1920×1200に対応させるときにも使用したCustom Resolution Utility(通称CRU)を利用することでリフレッシュレートの変更ができます。
TimingはExact reducedでHorizontal 1200でVertical 1920です。縦型液晶なのでVerticalが長いです。絶対に逆にしないように!
OKして閉じた後、同じ所にある restart64.exe を実行し変更を反映させます。うまくいけばディスプレイの詳細設定で設定したリフレッシュレートが選択できるようになります。
この時点で問題が発生したら設定が間違ってる可能性があります。F8を押せば前の状態に戻るかもしれませんがこちらで責任は取れませんのであしからず。
リフレッシュレートが高いと言うことは電力消費も多かろうと思われるので、個人的には60Hzでいいかなあと思います。120Hzにすると不具合が発生するという話も見かけたのでご注意ください。
追記:Ubuntu 24.04 LTSを使う話
インストールしたままだと画面が横向いちゃう以外はおおむね普通のノートPCとして動きます。こまごまとした設定などは上記記事をご覧ください。
おしまいに
長くなっていつまでたっても書き終わらないのでこの辺で。気がついたことがあったら追記するかもしれません。
Ubuntu 24.04 LTSをインストールする話などは別に書きます。
Windows 95が発売されてから来年で30周年になりますね。ここ20年ぐらいはWindowsがインストールされたパソコンはどこまで行ってもWindowsがインストールされたパソコンなので大きな問題がなければ「ああ、Windowsがインストールされたパソコンだなあ」って画一化されたような感じなのですが、Chuwi MiniBook X N100も大きな問題がないのでそのような印象です。
大手PCメーカーと遜色が無いかと言えば、Windows UpdateでUEFIが配信されることはないだろうなあとか、寝る前に画面閉じてスリープしたと思ってたけど朝見たら電池切れてたとか細かく気になるところはありますが、やはり安くて「普通に使える」はえらいです。
10型だとキーボード打つときに手首が乗らないのでパームレスト欲しいかも。久しぶりにマキタの電気カンナの出番ですよ!
今回画像にウォーターマーク入れたけど画像サイズによって大きさがまちまちになっちゃうのあんまり良くないなあ…
現場からは以上です。