
2025年2月25日付でXREAL Oneのファームウェアアップデートが来ていたのでちょっと触った印象を少々
追記:15.1.02.283_20250225が出てた

正確には15.1.02.283_20250225_15.A.00.069_20241211_1.3.1.20250224135429なのでバージョンはこんな感じ。
- MCU 15.1.02.262_20250219 → 15.1.02.283_20250225
- DSP 15.A.00.069_20241211
- PILOT 1.3.0.20250217194612 → 1.3.1.20250224135429
記載されてる変更はBose Audio Optimizationです。メニューにSOUND BY BOSEロゴが追加された…のかな?

見た感じバグフィックスのマイナーアップデートだと思うのですがその他の変更は今後確認しようと思います。
はじめに
前回のアップデートが15.1.02.150_20250109でして、今回が15.1.02.262_20250219なので、ビルド間隔で言えば41日?
公表されているアップデート内容以外にもひっそり変わってる事象があったのでメモを残しておきます。
アップデート方法はいつも通り公式サイトのアップデートページから。いわゆるWebHIDに対応しているブラウザが必要になるので、WindowsやMacのChromeなどが必要です。
バージョンを記録しておきます
- MCU 15.1.02.150_20250105 → 15.1.02.262_20250219
- DSP 15.A.00.069_20241211
- PILOT 1.2.0.20250109142118 → 1.3.0.20250217194612
Half SBS対応

OSDのメニュー表記が若干怪しげですが、3D表示モードの「閉じる」を開くとFull SBSとHalf SBSが選択できるようになってます。
Full SBSは片目1920×1080が2枚並んでる3840×1080で、Half SBSは片目960×1080が2枚並んでる1920×1080です。
一昔前(2010年頃~)に3D動画が流行ったときにYouTubeで公開されたものは基本的にHalf SBSなので例えば以下の動画をフルスクリーンで再生すれば立体的に楽しむことができます。
ご覧の通り横方向の解像度が半分になってます。人間の目は横方向の解像度に鈍感なので~という話になっていますが、Blu-ray 3DではフルHDをフレームパッキングしてるフル解像度なので比べると明確に画質は悪くなりますね。
現状では合法的にBlu-ray 3DをXREAL Oneで視聴する方法がたぶんなくてFull SBS対応しててもコンテンツがなかったので、Half SBS対応は歓迎したいです。
XREAL One右ツル上部のショートカットキーに設定できて3D動画再生時だけ1ボタンで切り替えができるので頻繁に視聴する場合は設定してみてください。
前述の通りHalf SBSはただのフルHDなのでFull SBSと違って通常の2Dモードから切り替えでディスプレイの再接続処理は発生しません。出力機器側から見ても普通のフルHDディスプレイなのでおおむねどの機種でも使えると思います。
3DoF画面外調光オフ機能
空間固定(3DoF)モードで画面が正面から外れたら電子調光が自動的にオフになるという機能が追加されました。
VITUREのSpaceWalkerに手元を見たら調光がオフになる機能があると聞いたことがある気がしますが、それを上下左右どっちにも適用した感じになりましょうか。
XREALの電子調光は液晶のオンオフなので突然オンオフを繰り返したら目に五月蠅そうだと思ったんですが、2枚の液晶を段階的に切り替えることで想像よりも自然に切り替わってくれますね。
正直この機能は「いらんやろ」と思ってたんですが、「あってもいい」ぐらいにはちゃんと動作してます。へえ。おもしろ。
その他
ここからが本番まである
EDID ディスプレイサイズの変更

横12cm x 縦7cmのおよそ5.5型から横186cm x 縦105cmのおよそ84型に変更されました。おかげでUbuntuでの認識がNreal 5″だったのがNreal 84″になりました!

motorola Ready Forが使い物にならなかったことをずっと根に持ってたのででっかい画面になったのは喜ばしいです。なんで84型相当なのか分かりませんが「10メートル先に367インチ」というのが売り文句なので計算上おおむね2.3メートル先に見えるサイズぐらい。なんで?
ちなみに3840×1080のウルトラワイドモードにしても画面サイズは変わりません。なんで?
PeakDo PK-HD-C-3.0で使えない問題が解消
個人的には大ニュース。PeakDo PK-HD-C-3.0はHDMIをUSB Type-Cに変換するアダプターです。
いままで電圧が足りないのかなんなのか分かりませんが、XREAL OneをPeakDo PK-HD-C-3.0に繋ぐとXREAL Oneが起動に失敗しているような挙動を繰り返して動作しなかったんですが今回のアップデートで動作するようになってました。
同様の症状が発生していたLemorele LD50でも改善が確認できたのでLemorele LD48も動作するようになっているはずです。
なお、ウルトラワイドモードは音声モードがUACの場合は正常に動作しないのでDPにする必要があります。
有線LAN接続変わらず
RayNeo Pocket TVで不具合が出た原因のXREAL OneがUSB LANアダプターとして振る舞う問題は変わらずでした。lsusbの表示を見る限り変更がありませんでしたのでその他USBデバイスとしての挙動に変化はないと思われます。
Nintendo Switch(有機ELモデル)の互換性問題も変わらず
全部は試してませんが、メーカー純正XREAL HubとHAGiBiS TPS01しか動作しない状況は変わっていないようです。
おしまいに
PeakDo PK-HD-C-3.0が使えるようになったのが一番大きいですが、Half SBSも画面外で調光がオフになるのも良いアップデートだと思います。
個人的には24fps対応とか720p対応ぐらいすぐできるやろ頼むでしかし知らんけどという思いが強いですが、いろいろ都合がある物と存じますので気長に待とうと思います。
あ、EDID関連で2Dと3Dで赤の値が違うよ問題は今回手が入らなかったようです。

米国ではXREAL One Proの出荷日が近づいてきてますます忙しくなりそうですが、継続的に頑張っていただきたく応援してます。
現場からは以上です。