電気メガネ

XREAL 1SとXREAL Oneの違いを比較してみた話

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本日、XREALから新モデル「XREAL 1S」と「XREAL Neo」が発表され、予約受付が開始されました。

XREAL One Pro ARグラス|X1チップ&X-Prism光学搭載|ネイティブ3DoF対応|57°の広視野角・最大428インチ相当・FHD・最大120Hz表示|iPhone 16/15(※eシリーズ除く)、Steam Deck、ROG、Mac、PC、Android & iOS対応|IPD(瞳孔間距離)に合わせた2サイズ展開[M (IPD 57-66mm)]
XREAL
【新搭載「X Prism」光学エンジンで、AR映像体験がさらに進化】 XREAL独自開発の超薄型光学システム「Optic Engine 4.0」により、57°の広視野角で、最大428インチ相当のバーチャルスクリーンを鮮明に投影。 現実の風景を視認しながら、没入感ある映像体験を実現します。 さらに、反射や光の干渉を抑えるアンチグレア設計により、クリアな視界を維持。

はじめに

XREAL Oneの発表から1年経ってないですが、マイナーバージョンアップ?なんか別系統のシリーズで「XREAL 1S」が発表されました。

公式サイトを見ると「映画・ゲーム愛好家に向けた、初のARグラス」と銘打たれており、エンタメ用途を強化したモデルのようです。

2025年9月発売とされていた「XREAL Neo」も同時に発表されています。どちらも発売は2026年1月下旬とのことなので旧正月までに届くか?!って感じでしょうか。

今回は、本日発表されたXREAL 1Sの概要と、既存のXREAL One(無印)との違い、そして「結局どっちを買えばいいの?」という点について、スペックを比較しながらまとめてみたいと思います。

XREAL 1Sとは

XREAL 1Sは、XREAL Oneと同様に独自の空間コンピューティングチップ「X1チップ」を搭載した電気メガネです。

主な特徴をざっくりまとめると以下の通り。

  • X1チップ搭載: XREAL One同様、グラス単体での3DoF(空間固定表示)やスムーズな描画が可能。Oneでは12nmとCEOの発言がありましたが、1S搭載版は4nmとのこと。別物では?
  • 画質の向上: 輝度が700ニトにアップ(Oneは600ニト)、FOV(視野角)が52度と広くなっています。解像度は1200p(1920×1200)となり、縦の表示領域が増えました。後述しますが横幅はほぼ変わらないです。
  • Bose監修オーディオ: オーディオメーカーのBoseが音響を監修。「シネマティックサウンド」を謳っており、音質面での強化が図られています。
  • リアルタイム3D化: 2DコンテンツをAIでリアルタイムに3D映像に変換する機能を搭載。

これまでのAirシリーズやOneで培った技術をベースに、より「映像を見る」「ゲームをする」ことに特化させてスペックアップした印象です。

付属品

プレスリリースに付属品画像があったので転載。XREAL Oneといっしょかなあ。インサートレンズのフレームは別売りみたいですね。流石にインサートレンズはXREAL Oneと共通ですよね?

XREAL Eye非対応説はないと思うよ?

一部でXREAL Eye非対応という話があるようですが、公式サイトのトップ動画にXREAL Oneと同じXREAL Eyeを差し込む穴のフタがあるのと、ここのトップにも貼ったXREAL 1Sのプレスリリース画像にしれっとXREAL Eyeくっついてるので非対応はないでしょう。

わざわざナーフしてまでXREAL Oneを延命させる意味は多分ないです。春に在庫処分で終売じゃないかなあ…

X1チップの製造プロセスが変わってる?!

昨年XREAL One発表時のAV WatchでのCEOの発言では12nmとのことでしたが、XREAL 1Sの紹介では突然4nmになってました!!

シュー:TSMCで生産した12nm世代のプロセスを使っていますが、これが実際のチップです。さらに今後は、モデルを更新するごとに新しい世代の半導体プロセスを使っていきますから、消費電力と処理能力の両面で有利になっていくでしょう。

これは後述するリアルタイム3D化に対応するためにクロックアップする必要があったのかな?それとも常時負荷がかかるから発熱を抑えるための細微化かな?

XREAL Oneとの比較

では、先日発売されたXREAL One(無印)と何が違うのか、スペック表で比較してみましょう。

項目XREAL 1SXREAL One
チップXREAL X1チップ(4nm製造)XREAL X1チップ(12nm製造)
ディスプレイSONY製マイクロOLED (0.68型)SONY製マイクロOLED (0.68型)
解像度1200p (1920×1200)1080p (1920×1080)
FOV (視野角)52度 (385インチ相当)50度 (367インチ相当)
リフレッシュレート最大120Hz最大120Hz
輝度700ニト600ニト
リアルタイム3D化対応非対応
価格(税込)67,980円 69,980円

1. 画面が少し広く、明るくなった

XREAL Oneでも十分綺麗でしたが、1SではFOVが52度になり、輝度も700ニトに向上しています。特に解像度が1200pになったことで、PC接続時などの作業領域が縦に少し広がるのはメリットです。

2. リアルタイム3D化

2Dの映像をリアルタイムで3D化する機能があるそうです。X1チップで。マジで?実際使うかどうかは見てみないとなんとも…って気もしますが、せっかくの両眼ディスプレイなので立体視が楽しめるというのは良いことです。個人的にはBlu-ray 3Dに対応してくれた方が…とも思いますが…

3. 価格設定

驚くべきことに、スペックアップしている部分が多いにもかかわらず、XREAL 1Sの方が安く設定されています(記事執筆時点)。XREAL Oneは今後定価が下がる予定なのかな?

画面サイズ比較

弊者が作った比較ツールが早速役に立ちます!上の画像のリンク先で確認できますよ!

見ての通りほぼ横幅は同じで縦が延びたので視野角が対角50°から52°になりましたということがよく分かります。Nintendo Switchなどの1080p出力対応機器ではたぶん変わらないと思います。

買い替えるかどうか

すでにXREAL Oneを購入してしまった身としては「ぐぬぬ」という気持ちも少しありますが、冷静に考えてみます。

  • XREAL Oneを持っている人:
    X1チップによる単体3DoFや基本的な使い勝手は共通しています。リアルタイム3D化はいつも使うかは微妙ですが、X1チップの製造プロセス微細化の影響で発熱や消費電力でメリットがありそうな予感があります…でもまあすぐに買い替える必要はないかもしれません。ただ、1200pの解像度とリアルタイム3D化がどうしても欲しいなら……考えちゃいますね。
  • これから買う人:
    正直なところ、今から買うならXREAL 1Sの方が満足度が高そうです。
    価格差もほとんどなく(むしろ安い)、画面が明るく広くなり、音も良い。特に映画鑑賞やゲームプレイが主目的なら、迷わず1Sを選んで良いと思います。

まあ弊者はNeoセット予約しちゃったんですけどね…

おしまいに

というわけで、突然発表されたXREAL 1Sについてざっくりまとめてみました。
XREAL Oneが「ARグラスの標準機」だとすれば、XREAL 1Sは「エンタメ体験を極めるための特化機」といった印象です。

個人的には、リアルタイム3D化が実用的か気になるところです。製造プロセス微細化の影響は気になりますね!

公式サイトでは予約受付が開始されており、XREAL 1SとXREAL Neoのセット販売も行われています。
通常価格よりもセットの方がかなりお得(執筆時点でセット価格76,560円)になっているので、購入を検討されている方はセットでの購入がおすすめです。Neoがあれば長時間の映画鑑賞やゲームも安心でしょう。

気になった方は以下の公式ストアをチェックしてみてください。

Oneも同じパネルだから1200p対応できると思ってるんだけど、One Proが1080pのパネルだからOneを1200pに上げられないから別シリーズ作ったと思い込んでます。

XREAL Oneと1Sは0.68型なのでECX343Eなのでパネルは1200p、XREAL One Proは0.55型のECX348Eなのでどうやっても1080pなので、ソニーから新パネルが出てこないとXREAL 1S Proは出てこないというわけです。なんか春ぐらいになったら1440p対応とか出てきそうな悪い予感がしますが…

そうそう、弊者の写り込み防止具はXREAL One用がたぶんそのまま使えると思います。たぶん。きっと。そう信じたい。でもXREAL Air 2とXREAL Air 2 Proでちょっと違ったから油断できない…

現場からは以上です。

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