電気メガネ

世界初のHDR10対応電気メガネRayNeo Air 4 Proを買った話

Amazonのアソシエイトとして、8796.jp管理日誌は適格販売により収入を得ています。
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繰り返しになりますが世界初のHDR10対応電気メガネです。

はじめに

発売日に購入したので、届いた途端に速報で出そうと思ってたんですが、確定申告の時期にぶつかってしまってたので遅れました。もう今さら…って気もしますが一応記録を残しておこうかなと重い腰を上げて思いついたことをだらだら書いていきます。弊者は常に自腹なので企業案件では書けないような話題も織り込まれてたりします。

良くも悪くもHDR10対応以外にネタがなさそうなメガネなのでどうにかテンションを上げて取り組みましょう!

テレビメーカー世界2位とか3位のTCLがケツ持ちしてるRayNeoですから期待していきたいと思います!なんせ世界2位とか3位ですからね!!

RayNeo Air 4 Pro

購入時(2026年2月27日)の価格はアマゾンジャパン合同会社でクーポン価格39,980円でした。

さらに繰り返しになりますが世界初のHDR10対応電気メガネです。

公称明るさ1200ニト。XREAL One Proが700ニトなので激烈明るいことになってます。

視野角は46°で201インチとなってますが、計算すると6m先の画面サイズです。そんな先を見る焦点距離の設計にはなってない印象です。だいたい60cm先に20インチぐらいかなあってサイズ感だとお考えください。

フルHD(1920×1080)を左右で2枚搭載。メガネ単体では3DoFもできませんし、2D映像を3D化などはできません。120Hz対応。AI-HDRというSDRコンテンツをHDR風に加工する機能とHDR10対応以外は特に新規性はありません。

映像エンジンとしてVision 4000というチップを搭載しているのが売りになってますが、ユーザーからするとイマイチ訴求できてないような??

Android版アプリはチャイナなので野良APKを自分で入れないといけないので入れてません。

使用パネル

SeeYA Technology製0.6型OLEDoSパネルを使用しています。

XREALが採用しているソニーのマイクロOLEDと名前が違いますが、OLEDoSというのはOLED on Siliconの略でシリコンウェハーをベースにOLEDを形成しているという意味では同じです。なんとなく新しそうな言い方ってだけです。

最大輝度が6000nitsとコントラスト比 200000:1以上というのが売りです。メーカーサイトには書かれていませんが、タンデムOLEDで発光層が2層重ねることで従来より最大輝度を大幅に上昇させています。OLEDは明るく光らせるほど劣化が進んで焼き付きやすいため、1層の輝度を抑えることで長寿命を実現させているとのことです。

冒頭の茶箱の中身はこんな感じ。Audio by BANG & OLUFSENだそうです。

謎の数字の意味はよく分かりません。箱の反対側はやけにオリンピック公式スポンサーアピールが強いです。

付属ケース

フェルトっぽいメガネケース。留め具は磁石とかじゃなくて金属のスナップボタン。押し込む力加減が難しい。強く押すと中身が壊れそうで怖い。あとフェルトっぽいの猫の毛がめっちゃつくのであんまり好きじゃない。防御力はそんなに高くないけどカバンの中で押しつぶされるほど弱くもないって感じ。好みは分かれそう。

開けるとこんな感じ。

ケーブルは底にベリベリで留められるようになってます。ベリベリ。面ファスナー。

ケーブルを納める場所が決まっているというのは良いと思います。

付属品

ライトシェードがついてる。インサートレンズのフレームも付属。鼻当てはサイズ違いで2種。この手のデバイスにしてはマニュアルがやたら分厚いけど多言語対応なのでそれぞれの言語での内容は薄い。縦長で左上が留められてるクイックスタートガイドの方にしか書いてないこともあります。

インサートレンズ(ダミーレンズ)

鼻当ての突起についてるカバーを外してくっつけます。XREAL Oneシリーズの謎の穴をほじるのに比べればだいぶ装着しやすい。

合体!こんな感じ。装着はしやすいけど外れないかちょっと不安。

ちなみに色々考えたけどXREAL Oneシリーズのインサートレンズを流用するのは無理そう…

鼻当ての調整

ここに差し込むんですが、3段階深さを調節できます。カチッって止るところが途中にあるので、目とメガネの距離を調節できる。XREALには無い機構なので面白い。

インサートレンズは鼻当てにくっついてるので、レンズに睫毛が当たる問題は解消できません。あしからず。

Nreal Airから採用されているツルの上下角度調整はRayNeo Air 4 Proでもできます。

バードバス光学系

XREALとは違い、サングラスっぽいパーツと完全に分離してるパターンです。隙間に埃が入ったらもう取れないヤツ。あんまり好きじゃない。光学系パーツがでかいのでスイートスポットが広いかと言えばそうでもない印象。

Model: XRGF39

ツルに品番が書いてました。電力は5V1.5A。XREAL Oneシリーズは5V1Aなのでゆとりのある設計ですね。後述する消費電力調査では最大輝度で2.3Wほどだったので比較的低消費電力になります。

OSDあります

左ツルにあるメニューボタンを押すことでOSD(オンスクリーンディスプレイ)が表示されます。XREAL Oneシリーズと比べるとずいぶんシンプルですが、OSDで設定が変更できます。

Display Picture Modeは色味が変わる。Dynamic QualityはSDRとHDRを切り替える。Color EnhancementはOnにすると色がパキッとする。Refresh Rateは見たまんま。Audio Effectはなんか音が変わる。Sound Tubuは別売品用の設定。

HDR10にするとEDIDが切り替わって再起動する、HDR10ではRefresh Rateは60Hz固定になります。Refresh Rateの60Hzと120HzもEDIDが切り替わるので再起動。

ちなみに音量と輝度の+ボタンを同時長押しで切り替える3D(2D映像をAIで3D変換するわけじゃない)モードではOSDが表示されません。なんでやねん。

あと右ツルの輝度用ボタンでは操作できません。XREAL Oneシリーズは右ツルに操作ボタンが集中してるのでなかなか慣れない…

小話:右曲がり

RayNeo Air 4 ProはXREALと違って右側のツルにケーブルを接続するんですが、ケーブル側のコネクタにちょっと角度が付いていてケーブルが頭から離れるようになってます。ちょっとした気遣い。

小話:ボタンが多い

音量と明るさでボタンが別になっています。慣れないとどっちがどっちか分からなくなりがち。

OSDあるのに3Dモード(Side by sideになるフルSBSモード)への切り替えは音量と輝度の+ボタンを同時長押しルートしかありません。

ちなみに明るさボタンを+ / -の両方を押しながらPCと繋げばDFUモードになります。ポイントは接続後も2秒ぐらい押しっぱなしにすることです。ファームウェアの書き換えが一般的なSTM32の手順で行えるようになります。署名もなんもない単純な仕組みのようなのでEDIDを書き換えたりできました。

小話:近接センサー

眉間部分に近接センサーがあります。マステで塞げば画面がつきっぱなしになります。

重量測定

本体重量79.1g(実測値) 公称76gですが鼻当てまでつけた実際に使う重量を重視したい。

ライトシェードをつけると88.6gになります。こうすると電子調光のあるXREAL One(実測85.2g)より重くなる。ライトシェードをつけなくてもだいぶ暗いサングラスなのであんまり使うことはないかなあと思いました。

消費電力調査

OLEDは白が最も電力を消費するので、弊電気メガネツールで全面白にしてPOWER-Z KM003Cで測定しました。

SDR 60Hz、120Hz、AI-HDR 60Hz、120HzとHDR10モードでそれぞれ測定。

消費電力 測定結果(単位: W)

明るさレベルSDR 60HzSDR 120HzAI-HDR 60HzAI-HDR 120HzHDR 60Hz
11.4751.7981.4991.8811.542
21.4981.8161.5261.9111.567
31.5281.8431.5601.9421.602
41.5681.8821.6101.9901.660
51.6131.9241.6682.0501.731
61.6912.0021.7762.1591.821
71.7842.0931.9682.3521.888
81.9702.2752.2232.6111.965

ちなみにOLEDでは黒は発光しない=電力消費しないので、全面黒の場合は明るさレベルが1でも8でも消費電力は基本的に変わりません。SDR 60Hzで1.351Wぐらい。

SDR 60Hz最低輝度で1.5W未満。一番消費電力が高かったのはAI-HDR 120Hzで2.611Wです。最高輝度になるとAI-HDRの方がHDR10より消費電力が多いというのは面白いところですね。

XREAL 1Sは最も電力消費が少ないと思われる設定で2W、0DoF輝度強化&3Dスペースで4.5W超えるのでRayNeo Air 4 Proはだいぶ穏やかです。明るさを下げて使えばLemorele LD48LなどのHDMIから給電できるタイプのアダプターでUSB Type-C給電なしでも動作しそうです。

EDID調査の詳細は次回

各モードでPCと接続した際のEDIDと、DFUモードで実機からファームウェアを取得(UPLOAD)できたので設定されているけど使われていないEDIDも合わせてお知らせしようと思いましたが、長くなりすぎるのでまた今度。

XREALでは90Hz, 60Hz, 120Hzが1モードなんですが、RayNeo Air 4 Proは別々になってます。HDRは現状60Hzのみになってます。

EDIDを弄って24Hz対応させたんですが、水平同期が乱れてしまって正常に表示されなかったので残念。ついでに試したら720pも非対応でしたので、1080pに対応していないデバイスは別途アプコンがないと接続できません。

XREAL Oneシリーズとの比較

スペック比較

スペックRayNeo Air 4 ProXREAL OneXREAL 1SXREAL One Pro
パネル0.6インチ OLEDoS SeeYA Technology製0.68インチ Micro-OLED ソニー製0.68インチ Micro-OLED ソニー製0.55インチ Micro-OLED ソニー製
パネル解像度1920×10801920×12001920×12001920×1080
実効解像度1920×10801920×10801920×12001920×1080
視野角
(対角FOV)
46°50°52.1°57°
最大輝度1200 Nits600 Nits700 Nits700 Nits
最大リフレッシュレート120Hz120Hz120Hz120Hz
HDRHDR10対応非対応非対応非対応
重量(実測)79.1g85.2g84.9g91.0g
サウンドBang & OlufsenBOSEBOSEBOSE

画面サイズ比較は弊者作成の体感サイズ比較ツールでご確認ください。XREAL Oneシリーズと比べると小さく見えますが、XREAL Air / Air 2と同じサイズです。動画視聴には大きすぎないので丁度良いと感じる方もいると思います。

RayNeo Air 4 Proは良くも悪くも「HDR10対応ディスプレイ」ですが、XREAL Oneシリーズはメガネ単体で3DoF/6DoF/2Dを3D変換ができ今後も進化を続けるコンピューター内蔵ディスプレイです。テレビとデジタルガジェットみたいな感じで同じ土俵で戦う感じじゃないかなと思います。

どちらが優れているかは使い道に依るという事になると思います。HDR10に対応したNintendo Switch 2でゲームをすしたりRayNeo PocketTVで動画を楽しむ時はRayNeo Air 4 Proの方が優れているように感じました。2時間ほど連続して使った印象ですが疲労感はRayNeo Air 4 Proの方が少ないです。

別売のサウンドチューブは買って置いた方が良い

OSDに設定があったSound Tubuですが、大小2組セットの別売品です。2026/03/12現在2,200円で販売されています。

電気メガネのスピーカーは耳の近くにあるんですが耳の穴からちょっと斜め上にあって鼓膜にダイレクトって構造にはなっていないのです。音量を小さくすると案外聞こえない、音量を上げると音漏れが気になるという困ったヤツで、画面は他人から見えないけど音で何見てるか分かっちゃうみたいな悩みがありました。

そこで、「耳の穴まで導波管で伝送すればいいじゃない」というシンプルな解決策がコレです。

3Dプリンターで同じような試みをしている方もいますが、RayNeoは公式オプションとして出してます。価格はちょっと高いですが想像より効果はありました。全員買った方が良い。

大小どっちがいいかは個人の好みもあるので是非両方試してくださいね。

ちなみに、ピッタリではないですがXREAL Oneシリーズでも使えなくもない程度には装着できるので余った方をそちらで使っても良いと思います。柔らかいシリコーン製なので装着したままケースにしまえました。どちらのメーカーもサポート外なので自己責任でどうぞ。

RayNeo Pocket TVは品切れ

なにやってんの??って思いますが2026年3月12日現在、2026年1月末頃から在庫がない状態が続いてます。Homaticsが後継機を出したようなので移行期なのかもしれませんが…

Android TVベースのGoogle TVに起因する不満もありますが、Wi-Fiが繋がる場所で動画を見るなどでしたらHDRにも対応しているので是非再入荷して欲しいものです。ついでに最新のセキュリティアップデートもして欲しいです。

おしまいに

なんやかんや長くなりました。

繰り返し、繰り返しで恐縮ですが、世界初のHDR10対応電気メガネです。

XREAL Oneシリーズと違いガジェットとして遊べる要素はないんですが、ゲームや動画コンテンツを楽しむメガネ型ディスプレイとしては良いと思います。あと5千円安いとなお良いんですが。

Nintendo Switch 2のマリオカートワールドをRayNeo Air 4 Proで小一時間遊んでからXREAL One Proに繋ぎ直して遊んだら世界から鮮やかさが失われたように感じられたのでHDR対応は効果があったんだ!ってなるのは面白い体験でした。あとはXREAL Oneシリーズの3DoF/6DoFは残像感を減らすためにDuty比を下げてるので目が疲れやすい気がする(個人の印象ですがスマホカメラで撮影するとシマシマになるのでたぶん合ってる)ので、長時間の視聴が目的ならRayNeo Air 4 Proの方が向いてるかも?適材適所ですね。

現場からは以上です。

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