電気メガネ

XREAL Hubは9Vで入力してもNintendo Switchに15Vを供給する

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先日XREAL Hubが到着した際にNintendo Switchと使うと良いという話をしまして、その後色々あって放置してたんですが改めて確認したところ面白かったので新たに投稿するところとなりました。

※最悪モバイルバッテリーが燃えるので注意してください

追記(2024/06/24):過電流でモバイルバッテリーが壊れたり最悪爆発することがあります

9V入力を15Vに昇圧してNintendo Switchに供給してくれるXREAL Hubですが、供給元の上限を考慮しないで電流を引っ張ろうとするのでモバイルバッテリー側の安全装置が機能すれば良いのですが、安全装置に不備がある場合は短絡して発熱し、最悪の場合火災になることがありますのでご注意ください。

当該モバイルバッテリーはAnker Power Bank(10000mAh, 22.5W)で9V2.22A(20W)までしか対応していないんですが、XREAL Hubは15V2.66A(40W)供給できると相手側の機器に通知してその通り履行しようとするので上限を無視して供給させようとしたんだと思われます。

本来はモバイルバッテリー側で過電流防止装置が働いて供給をストップするはずなのですが、うまく動作せず過電流が発生した模様。

結果として充放電ができなくなったことを確認後、使用をただちに中止したんですがすぐ異常な発熱をしはじめたため水を入れたバケツに沈めて様子を見ています。

XREAL Hub側で電源の上限を越える電流を引っ張らないような制限がおそらく実装されていないようなので安全上15W2.6Aに対応していない電源は接続しない方がいいかもしれません。

以下は掲載当時の情報を載せていますが、上記の問題があるため十分注意を払って使用してください。

はじめに

XREAL HubはXREAL Air/Air 2シリーズ用XREAL純正「スマートフォンを充電しながら電気メガネを使えるアダプター」です。

先日確認したところ、出力が15Vまでに限られることからASUS ROG Allyなど強力な電力を必要とする機器ではなく、Nintendo Switchと組み合わせて使用するのがよろしかろうという話をしました。

またXREAL Air/Air 2シリーズの特徴であるメガネのスピーカーがNintendo Switchから認識されないUSBオーディオなので音が鳴らない問題も自動的にDisplayPort音声モードに切り替えてくれるのでXREAL Air/Air 2シリーズで使うには他社製品であるRokid Hubなどより使い勝手がよろしかろうという話で締めました。

その際には気がついてなかった事実を発見したのでお知らせしておこうかと思い筆を執った次第。

前提の話

Nintendo Switchは言わずと知れた任天堂株式会社が販売するゲーム機であり、手持ちで携帯ゲーム機として使うことも出来ますが、付属のドックと組み合わせることでテレビに接続する据え置き型のゲーム機に切り替えSwitchすることも出来るという当代一人気のゲーム機です。

テレビモードでは付属のACアダプターを接続しないと使用できないという仕様がありまして、この付属のACアダプターというのがUSB PDで15V2.6A出力のクセモノでして、社外品のACアダプターを使用する場合、5Vや9Vにしか対応していないと論外なのは当然として15Vに対応しているACアダプターでも2.6A以上でないとテレビモードにならないからNintendo Switch発売当時はUSB PD対応機器がまだ少なかったこともあり色々物議を醸したりしたものです。

閑話休題

Nintendo Switchを正しくテレビモードで使うためには本体・ドック・ACアダプターが必要なので、出先でRokid MaxやXREAL Air/Air 2シリーズ、VITURE Oneメガネなどの電気メガネを使用して気軽にゲームをするにはやや装備が大がかりになってしまうからイヤだなあという話がありました。

※ドックを経由する場合HDMIをUSB Type-Cに変換するアダプターも必要になります

前提ついでにUSB Type-C出力をそのまま使えるアダプターの話

純正ドックに偽装する「互換ドック」という存在はNintendo Switch発売直後からあったように記憶してますがあいにく出力がHDMIで、USB Type-C接続の電気メガネで使用するには結局HDMIをUSB Type-Cに変換するアダプターが必要になり、それのために電源も別途必要でやっぱり手間が多くてイヤな感じだったんです。

実はNintendo Switchの映像出力はUSB Type-C DP Altなんですが、純正ドックに接続されないと映像出力に切り替わらないという仕様になっています。一部USB Type-C接続のモバイル液晶にはNintendo Switchと直結してテレビモードで遊べる商品もあったんですが、直接USB Type-C DP Alt出力してくれるアダプターってたぶん記憶にある限りですが、おそらくRokid Hubが最初じゃなかったかと思います。これが2022年の話です。

その後発売されたVITURE OneのV1222などもNintendo Switchの互換ドックとして動作してUSB Type-C DP Alt出力を引っ張り出せます。

XREAL Hubの新規性

XREAL HubにRokid MaxとAnker Power Bank(10000mAh,22.5W)を接続した様子

そんなこんなで2024年になって満を持して発売されたXREAL Hubですが、ぶっちゃけXREAL Air/Air 2シリーズのUSBオーディオ対応以外はRokid Hubと似たようなもんだろうと思ってたんですが、今回改めて確認したところ5Vや9Vの出力にしか対応していない電源(安いモバイルバッテリーやPCのUSBポート)であってもNintendo Switchに15Vを給電するDC-DCコンバーターが搭載されているというのが特徴だということに気がつきました。

Rokid Hubも15V2.6Aに対応していない電源を接続してもテレビモードで動作するんですが、Nintendo Switchとのやりとりで15V2.6A対応してるよって嘘をついてから知らん顔して9V給電したりするので動きはするけどなんか悪影響あったりしない?って心配になるやつでしたがXREAL Hubはちゃんと15Vで給電するので比較的安心かな?

PCのUSBポートから5V給電した場合はNintendo Switchからの要求電力が多い場合に13Vぐらいまで電圧が下がってたのがやや気になりましたので、なるべく9V出せる電源を用意した方がより安全かなと。

XREAL HubはNintendo Switchに15Vを供給する!

先日お知らせしたAnker Power Bank(10000mA, 22.5W)接続時のUSB PDのやりとりです。USB PDで9Vまでしか対応していないバッテリーですが、XREAL HubはNintendo Switchに15Vを実際に給電しています。まあ2.6Aは嘘なんですが実際に2.6A必要とされることはありませんので実害はないと思われます。

おまけ:XREAL Beamとも組み合わせてみよう

15V供給するフリをするXREAL Beamの図

参考までにXREAL BeamはNintendo Switch接続時に15V2.6A対応してるって返事して、じゃあ15Vくれって言われたら、「分かった分かった」って言いながら5Vのまま押し通します。その後一切給電しないのでNintendo Switchはタダ働きになります。

拡大図:矢印の方向で充電されているのが分かる

途中にXREAL Hubを挟んで給電してあげるとNintendo Switchにはちゃんと15Vが供給されてXREAL Beamにも5V3Aが供給されます。おそらくXREAL Beamはこの程度の電力供給では使用量の方が多そうな印象なので、本当に足しになってるかは短時間のテストではよく分かりませんでした。

おしまいに

XREAL HubはNintendo Switchで使う場合に想像以上にちゃんとどうにかしようとしていることが分かりました。

今回調べてみてNintendo Switch相手にはよくできてるなあという印象に変わりました。RokidやVITUREなど他メーカーの電気メガネでも想定した動きをしてくれたので、この用途では現状ベストバイだと思われます。

現場からは以上です。

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