
「スマートフォンを充電しながら電気メガネを使うアダプター」のすごいヤツ。Intel JHL8140搭載Hubです。
※MOKiN-JP公式ショップ以外のマーケットプレイス業者からの出品は買わない方が良い
はじめに
こいつやべえ。
正直もうHAGiBiS TPS01がゴールでいいんじゃないかと思ってたんですが、映像出力が2個。やべえ。
MOKiN MOUC6101B

商品名は「MOKiN 5 IN 1 USB C to USB C Hub Dual Monitor Adapter」なのかな?取扱説明書の表紙は「USB-C 5 in 1 Multifunctional Hub」でした。紹介するのに表記揺れがつらいから品番の「MOUC6101B」でいいや。
Amazon.comでの購入時(2025年5月6日)の価格は日本への送料込み込みで49.3ドル、クレジットカード会社の換算で7,472円でした。換算レート151.5619円…Amazon Currency Converterで円で払った方がちょっと安かったですね。6日に注文して11日にヤマト運輸で配達されましたので思ったよりかなり早く届いた印象。
以下に飛んだ先でMOKiN-JPが販売していない場合は.co.jpを.comに書き換えてアメリカ本国のAmazonから購入しましょう…



1個だけ孤立しているのがUSB PDの給電ポート。100W(20V 5A)入力対応で、最大で接続先PC等に85W、2個あるディスプレイには4.5W(5V 0.9A)供給できます。USB 3.1(データ専用)はPDは対応してなさそうな雰囲気でした。
反対側にある4個のUSB Type-Cのうち2個がUSB Type-C DP Alt対応で10Gbps対応、もう2個がUSB 3.1(データ専用10Gbps)対応ということになってます。
一般的なスマートフォンを充電しながら電気メガネを使うアダプターは映像出力側のデータがUSB 2.0なので、USB 3.xなのはかなり貴重です。具体的に言うとNreal LightのRGBカメラがUSB 3.x接続なんですがこのMOKiN MOUC6101Bでは映像出力しながらRGBカメラも使えるということですよ!Nreal Light側の仕様で1分で切断されるんですが…
本体長辺120mm、短辺45mm、厚さ10mm、ケーブル長は25センチぐらい。ケーブルは太くて硬い。ちょっと長いかなって思いました。
USB Type-Cしかない潔いHub。世間に多くで回ってるUSB Type-C DockやHubは映像出力がHDMIやDisplayPortの場合が多いので、
Intel JHL8140搭載。JHL8440の廉価版らしいということですが、情報がないのでよく分かりません。Thunderbolt 4コントローラーだと思うんですがThunderbolt 4搭載PCに接続してもThunderbolt 4機器としてリストアップされなかったので認証を取得していないことは確実です。
Thunderbolt云々はさておき7,500円程度で購入できていいのコレ?って思うレベルの製品です。ニッチな製品は高いという思い込みがあるのでビックリですよ。
メーカーサイトにはThunderbolt 4/USB4機器に接続した場合は2台の外部モニターをサポートとありますが、検証したところUSB Type-C DP Alt出力に対応している機器の場合はだいたい2台使えるっぽい印象です。Windowsは複製・拡張どちらでも想定したように動きました。GalaxyのSamsung DeXはミラーリングですね。Macは知りません。
一通り検証した印象は「どうなってんの??」です。どうなってんの???
重量測定

よく見かけるタイプのアルミボディで74.4g。いわゆるスマートフォンを充電しながら電気メガネを使うアダプターとしてはちょっと重いですが、USB4・Thunderbolt 4 Hub製品と比べると軽いです。
Minisforum EliteMini TH50(Thunderbolt 4対応)
およそ3年前に購入してまだ仕事場でメインPCとして元気に働いているミニPCです。今これ書いてるのもMinisforum EliteMini TH50です。
Thunderbolt 4対応なんですが、11世代Core iシリーズのThunderbolt 4はなんか微妙らしいので一抹の不安があります。

XREAL One、Air 2をMOKiN MOUC6101Bに接続し、DisplayPortにLenovo L32p-30を接続して全て正常に動作させられました。
Windows標準機能では音声を複数の機器から出力することはできませんので、それに関してはまた別の機会に。
Nintendo Switch(有機ELモデル・通常モデル)対応

互換ドック機能がありました!なんで?って思いますが2個繋いだらどちらにも映像出力されます。そして、XREAL OneはOSDメニューから音声モードをDPにして、XREAL Air / Air 2は明るさ+ボタンを2回通知音が鳴るまで長押ししてDP音声モードに切り替えることでどちらからも音が出ます。

Nintendo Switch(有機ELモデル)はXREAL Oneと相性が厳しく使えるアダプターが限られていたのでビックリです。スッと動いてしかも2台繋げられるのは本当に驚きました。
完全に1台のNintendo Switchで2人同時プレイが可能です。いや、普通のモバイル液晶なら1枚で何人でも見られるやん?そういうんじゃないんですよ!ロマンですよ!!
Rokid Maxなどの最初からDP音声にしか対応していない機種の場合は繋げばそのまま使えます。音量調節はディスプレイ側でやらないといけないので調節できないRokid Airは最大音量で鳴ります。2台同時に鳴る必要がないぐらいうるさい!
Nreal LightのようにNintendo SwitchからUSBオーディオ機器として認識される場合はUSBオーディオが優先されるのでDP音声は出力されなくなるようです。ちなみに、Nreal Lightを2個繋いだ場合は片方からしか音は鳴りませんでした。
もちろん15V2.6A以上の給電が必要ですが、正直対応していないものと思っていたのでだいぶ驚いています。
ASUS ROG Ally

Rokid Max(左)とXREAL One(右)と本体ディスプレイで3画面出力ができた様子。XREAL Oneはウルトラワイドモード(3840×1080)で表示。
ASUS ROG AllyはUSB Type-Cが1個しかないので充電しながら電気メガネを使うアダプターは必須なんですが、追加でもう1個ディスプレイを追加できるのは素晴らしいですね。

USB PDは85Wまでなので警告表示はありますが30W Turboモードで動作します。

USB Type-C(データ専用)にSSDを接続してベンチマークテストをしたところ、1000MB/s近く出ていたので10Gbpsで接続できているということが分かります。フルHDとはいえディスプレイ2枚繋いでさらに10Gbpsでデータ流せるの?なんで???
hp VICTUR 16 (Core i7-12700H, RTX3060 laptop)
XREAL One(1920×1080 or 3840×1080)とLenovo L32p-30(3840×2160)を接続して、本体ディスプレイ(1920×1080 144Hz)と合わせて3画面正常に表示できることを確認しました。
Chuwi CoreBook X i5-12450H
最近買ったIntel Core i5-12450H搭載のノートPCです。液晶が3:2(2160×1440)で6万円ちょっとで買えて、3,800円でRAMを倍増させることができるので実用品としても使える面白いおもちゃです。
元になったモデルが2022年頃の製品だそうで、USB Type-Cが1個しか無いのがちょっとなーって思ってたのでお楽しみ!
本体ディスプレイは外してしまっているので、とりあえずXREAL One(1920×1080 or 3840×1080)とRokid Max(1920×1080)で動作確認できました。USB Type-C(データ専用)にSSD実験は5Gbpsっぽい数字でした。直結しても5GbpsだったのでChuwi CoreBook X i5-12450HのUSB Type-Cはこういう仕様ということなのでしょう。
Chuwi MiniBook X N100

実用的な範囲ギリギリなキーボードを搭載した小型で安いノートPCとして去年から大活躍してくれているコンバーチブルPCです。
SoCがIntel N100なのでやや弱い印象ですが、元々USB Type-Cが2個あるのでまあ必要無いかなって気もしますが一応動作確認しました。
XREAL One(1920×1080 or 3840×1080)とRokid Max(1920×1080)に加えて本体ディスプレイ(1920×1200)の3画面出力で動作確認できました。
その状態でさらにUSB Type-C(データ専用)にSSDを接続する実験は5Gbpsっぽい数字でしたね。
Galaxy S23 Ultra
TODO:あとで書く。
ざっくり、2台繋いでミラーリングで動く。DP音声にしておけばどちらからも音が鳴る。片方USBオーディオだと挙動が怪しくなる。だいたいNintendo Switchと似た挙動。
おしまいに
今のところ明確に負けがないという非常に優秀な「スマートフォンを充電しながら電気メガネを使うアダプター」でした。電気メガネ1台で使う場合にはHAGiBiSが良いと思いますが、もしパートナーと一緒に電気メガネ2台同時に使いたいとかものすごくニッチな需要に対応できる選択肢が見つかったのはとても素晴らしいと思います。
Amazon.comからの輸入がハードルかなあ。商品ページがアマゾンジャパン合同会社にあるのでMOKiN-JPさん在庫入れて欲しい!
ねむい(午前0時38分)ので続きは後日書きたいですね。