iPhone 15でVITURE Oneメガネを接続してSpaceWalkerアプリの全機能を使いたいという方だけ買いましょう。
USBデータが出力機器側に流れなくなるのでXREAL Air系はUSBオーディオが使えないしNebulaも動かないのでこれは買ってはいけません。V1222の方を買いましょうね!
はじめに
VITURE One USB-C TO GLASSESE & CHARGING ADAPTER PRO(以下V1240)はVITURE Oneメガネのオプションとして販売されているiPhone 15シリーズ用「スマートフォンを充電しながら電気メガネを使えるアダプター」にUSBデータをBluetoothで飛ばす機能が付いた商品です。
日本公式通販サイトでの販売価格は10,880円。
iPhone用SpaceWalkerアプリはVITURE Oneメガネの接続方法ごとに出来ることが変わるんですが、iPhone 15とV1240を組み合わせた場合にのみ全ての機能が使用できるようになると記載されています。
iPhone 15からUSB Type-Cが搭載され、DP Alt出力にも対応しているため、VITURE Oneメガネを接続すりゃそれでええやんけ?って思うのですが、どうやらiOS側の制限でUSBデータ通信を使用することができないようで、V1240ではVITURE OneメガネからのモーションセンサーなどUSBデータをBluetoothに変換して送信してiPhoneで受信、SpaceWalkerで使用という流れを踏んでいるようです。
そのためセンサー値を必要としているVR 360 videoやHead motionなどは直結(表の右側XR Glasses)では使えません。同様のことをHDMI XR Adapterでもやってるので価格が高い…
専用ハードウェアを用意することで同業他社であるところのRokidやXREALでは真似できないiPhoneでヘッドトラッキングなどが実現できているのには執念すら感じますね。
USB-C TO GLASSES AND CHARGING ATAPTER(V1222)との比較
前回お知らせしたUSB-C TO GLASSES AND CHARGING ATAPTER(以下V1222)と見た目はほぼ一緒です。先っぽが黒っぽいのが今回のV1240。
V1240にはちゃんと技適マークがあります。ヨシ!
実は箱のサイズがちょっと違います。V1240の方が長い。そして箱が両面テープで留められているので開けにくい…すごく開けにくい…
で、Proすなわち上位モデルなので下位モデルの無印全てを網羅した上でBluetooth機能を追加している…かといえばそうでもなく、電気メガネ側からのUSBデータ通信をBluetoothに変換してしまいUSB Type-Cでスマートフォン側に渡してくれなくなるのでUSB機器として認識されなくなり、XREAL系ではNebulaも動きませんし、RokidでもRokid ARでファームウェアアップデートもできません。
VITURE OneメガネとiPhone 15シリーズのセット以外では無印V1222を買いましょう。
参考までにこちらで試した限り、充電能力やNintendo Switchでの挙動はV1240とV1222は同じでした。
おしまいに
思うに「Pro」っていう上位機種然とした名前が良くなかったですね。実際SpaceWalker専用になるので「USB-C TO GLASSES AND CHARGING ATAPTER for SpaceWalker」が良かったように存じます。
どちらもUSB Type-Cで本体の形状も同じなので大変ややこしいですが、先日の通りVITURE OneメガネとiPhone 15シリーズで使う場合以外はV1222にしましょう。
現場からは以上です。