電気メガネ

3万円で買えるRokid Airのススメ

Amazonのアソシエイトとして、8796.jp管理日誌は適格販売により収入を得ています。
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奇しくもXREAL Airが2023/08/21から49,980円に値上げされると発表されましたが、2023/08/15時点でアマゾンジャパン合同会社において29,999円で販売されているRokid Airの話です。
特徴を踏まえて活用すれば他社製品と比べてだいぶ安く遊べるディスプレイです。

はじめに

当ブログにおいて「電気メガネ」と呼称しているUSB Type-C接続光学シースルー型ヘッドマウントディスプレイであるところのRokid Airですが、日本国内で発売されたのは2022年8月26日で発売当時の販売価格は69,800円でした。1年経たずに半額以下で販売されるようになったというわけです。

当時、約半年前にNreal Air(現XREAL Air)が39,800円で発売されており、-5.00Dまで対応した近視補正機構があるとはいえ比較すると割高感がありイマイチ浸透しませんでしたが、3万円を切る価格となると話は別です。

ちなみにVITURE Oneメガネと同じSeeYaの0.49 Birdbathを採用しているので表示装置としての性能は近視補正機構も含めて基本的にはVITURE Oneメガネと変わりません。

実際に購入して使用してみるとデメリットもありますが、条件が合えば動画視聴用途ではXREAL Airより良い場合もあったりするので、「電気メガネ」を試してみたいという初心者からXREAL Airのツルが折れたけど買い直すのもなあ…という方までお試しいただければと存じます。

そろそろ「電気メガネ」の所有数が10個に届かんとしている個人的な意見なのでご参考までに。

あ、おそらく国内代理店が取り扱いをやめちゃって在庫放出だと思うので弾が切れたらおしまいじゃないかな。サポートはどうなるか分かりませんが、代理店自体はまだ存在しているのでたぶん対応してくれるものと思います。

Rokid Airって何が出来るの?

細かいことをさて置けばUSB Type-C接続のフルHDディスプレイがメガネの形をしていると思ってください。音声はメガネのツルの部分にあるスピーカーから聞こえてきます。

装着することで、両手をフリーにして画面が常に顔の前についてくるので、室内でエアロバイクを興じるときや電車での移動中などに動画コンテンツを嗜むことができます。

満員電車でiPad持ってアニメ見てるサラリーマンとかいるじゃないですか?それを他人に見られにくく手ぶらでできる感じです。どっちが頭おかしく見えるかはどっちもどっちなのでさて置きましょう。

AR?XR?知らん。そんなもんどうでもいい。「電気メガネ」は長い通勤中に動画見るためのディスプレイですよ?

デメリット:音量調節ができない

メガネ本体に明るさ調節用のボタン1個しかなくて音量調節ができません。

もちろん出力機器やそこで動作するアプリ側で音量調節が出来る場合はそちらで対応可能です。
例えばGalaxyに接続してSamsung DeXを使う、PCに接続してChromeでYoutubeを再生するなどでは問題ありません。

ですが、Rokid HubをNintendo Switchに接続して使用する場合など出力機器側で音量調節が出来ない場合はフルボリュームで再生されてしまいます。音が鳴らないXREAL Airと音は鳴るけどフルボリュームなRokid Air…止めることが出来ないフルボリュームの方が厳しい場面が多いと思います。

もちろんNintendo Switchの場合は有線ヘッドホンで回避することもできますが、ちょっと手間なのでデメリット。

なお先日予約販売が開始されたRokid Stationとの組み合わせで使用する場合は普通に使えるので問題にはなりません。

デメリット:頭がデカいとキツい

頭の大きな人はXREAL Airなどと比べるとちょっとキツく感じるかも。ぐいーっと広げて幅16cmほど。

XREAL Airでギリギリの人はアウトです。無理。頭蓋骨が瓢箪みたいになっちゃう。ここら辺は個人差になるので合う合わないは出てきちゃいますね。

滑り止めのウレタンみたいなクッションがついてるんですが、これ加水分解しちゃいそうだなあ…

デメリット:ケーブルが太い?

上からXREAL Air、VITURE Oneメガネ、Rokid Max、Rokid Airです。全部黒くて分かりにくいですが、ほんのり太いような?

ということで実測。

微妙ですが確かに一番太いというか、Rokid Maxが細いので比べると太く感じます。L字コネクタがでかいのも野暮ったい感じがしますね。

なお、今回の安く楽しむというコンセプトからちょっと外れますが、Rokid Maxの付属品ケーブルはRokid公式通販サイトで購入可能なので取り替えてしまうというのもありです。

デメリット:ファームウェアのアップデートがAndroidアプリじゃないとできない

XREALやVITUREはPCのChromeを使ってWebサイト経由でファームウェアアップデートが出来ますが、Rokidは知る限りAndroidアプリじゃないとアップデートできません。

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たぶんメガネのツルについてるボタン長押しの3Dモード(3840×1080)はファームウェアアップデートしないと使えなかった気がします。

デメリット:インサートレンズが付けられない

XREAL Airでは一般的な視力調整用のレンズが付けられません。

Rokid Airはメガネのダイヤルを回すことで-5.00までの近視に対応できるんですが、それ以上になってしまうと手の打ちようがありません。

中程度を越えるような近視の場合は諦めた方が賢明です。

よかった探し:サングラス部分が簡単に取り外せる

価格も安いので気軽にバラせると言っても接着剤で固められてるとなかなか手出しが難しいんですけど、Rokid Airは左右にあるネジを外せばあとは軽く両面テープで貼り付けてあるだけなので簡単に外せます。

この状態で使うととにかく明るいのと偏光フィルターの影響がなくPCの液晶ディスプレイがよく見えました。この状態で常用するかというのはまた別のお話ですが。

よかった探し:グラデーションで階調が飛ばない

先日書いた通り、XREAL Airは階調が飛ぶので用途によっては没入感が削がれたりするのですが、Rokid Airは普通に見えます。

よかった探し:Rokid Stationで使える

先日予約が開始されたRokid Stationが使える事になってます。公式通販サイトで21,990円。

Rokid Stationは待望のホンモノAndroid TVデバイスとのことで、VITURE Oneネックバンドと違いChromecastに対応しているそうです。
XREAL Beamのように有線接続はありませんが、レビューによるとGoogle Pixelから普通に無線接続出来たとのことですので、メディアプレイヤーとしてはだいぶ期待できるんじゃないかと思ってます。

Rokid Stationに音量調節機能があるのでRokid Airでも音量調節ができる!

ただ、接続がmicroHDMIとのことで3DoFだのなんだのメガネ側のセンサーを使う機能は使えない…よね?あとファームウェアアップデートぐらいできてくれれば良かったのになあとは思いました。

よかった探し:安い

とにかくこれに尽きます。

基本スペックは1920×1080有機ELパネルを2枚使って、メガネのツルの部分にスピーカーを備えるなどの点においてXREAL Air(値上げ後49,980円)やVITURE Oneメガネ(一般販売予定価格 74,880円)、後継機種であるRokid Max(68,800円)とも同じです。3Dモードと称して左右連結して1枚の3840×1080として取り扱うところも一緒です。

Rokid Airはリフレッシュレートは60Hz固定になりますので、120Hzモードに対応してる機種やメガネ単品で3DoF対応している機種に後れを取っていますが、なにせ安いので。

XREAL Airは近視補正機構がないので余程視力に自信がある場合を除いて別途インサートレンズが必要になりますが、Rokid Airは中程度の近視ならメガネで調節でき追加のコストがかかりません。調整の範囲に収まらない場合は対応できないのは前述の通りです。

音声はDisplayPortに重畳してるので一般的な液晶ディスプレイなどと同じなので互換性の問題も少ないです。Rokid Air側で音量調節ができないのは前述の通りです。

もろもろのデメリットは「安い」で我慢できると思います。

おしまいに

デメリット先行でRokid Airをススメてるのかなんなのか分からない話になってますが、海のものとも山のものとも知れない「電気メガネ」に5万も7万も出せるかよという方も3万円なら失敗してもギリギリ許されるような額じゃないかと思いますので、お試しで1個どうです?ってコト。

ぶっちゃけて言ってしまえば払えるなら倍以上の金額を払ってRokid Max買った方が満足度は高いです。そりゃそうよ。軽いし、ソニーのパネルになって明るく綺麗で、ケーブル細いし、音量調節ができるし、120Hzモードは微妙だけどPCの設定弄れば1920×1200で使えるし。

現場からは以上です。

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