電気メガネ

XREAL Oneシリーズの発表に思ったこと

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XREAL公式サイトからの引用 https://www.xreal.com/one

ちょっと前からチラ見せされていたX1チップ搭載のXREAL Oneが発表されました。

発表された内容を元にやいのやいの思ったことを書いて行こうと思います。いつも通りメーカーからの情報提供はなくて公開されてる情報から思いつきで書いてるので事実と異なる可能性があるかもしれませんがあらかじめご了承ください。

はじめに

日本でNreal Lightが発売された2020年12月、Nreal Airが発売された2022年3月、XREALに名前が変わってXREAL Air 2が発売されたのが2023年10月でした。

それぞれに良さとイマイチな部分があるんですが、開発向けハイエンドだったLightと一般向けAirは明確に用途が違って面白かったんですが、ハッキリ言ってAirとAir 2はできることも変わらないマイナーチェンジで競合他社を見てもRokid MaxとMax 2は見た目が違うだけじゃない?みたいな感じで「バードバス方式の電気メガネはここまでか」って見切りをつけようとしていた2024年12月にXREAL Oneが発表されました。

しかもXREAL Oneだけだと思ってたのにOne Proもあわせて発表され、日本での発表は現時点でまだありませんが米国では2024年12月15日にXREAL Oneの出荷開始とのことで正直びっくりしてます。

Nreal Lightの発売前に「なんだかよく分からないけどアプリが充実したらすごそう(でもどうせアプリは充実しないからSamsung DeXで使えればいいや)」という印象だったのがXREAL Oneになって「Samsung DeXで使えてすごそう(書いてあることがちゃんとできれば)」になったのは当時の想像を超えた素晴らしい革命的な製品の予感がしますよ!!

XREAL One/One Pro共通

XREAL自社開発のX1チップを搭載!いままで汎用品の画面制御用のチップとMCUを使用していたのを1チップ化したそうで、既存メーカーの公開されている仕様などからの予想がしにくくなった!!

いままではメガネに搭載されているセンサーで取得した値をUSB Type-C経由でXREAL Beamなどに送信して外部機器側で画像処理をしてメガネに戻すという処理をしていたので遅延が発生していたんですが、X1チップで全て処理することで遅延を85%減らすことができるようになったそうです。極端に言えば1秒かかってたのが0.15秒になるってこと?そんなに?

X1チップが全部やってくれるのでシステムトータルで消費電力がめっちゃ減る。外部機器でセンサー処理とかいらないので、USB Type-Cで映像出力できる機器を繋ぐだけで3DoF対応。マジで?

つまりXREAL OneをSamsung DeX対応Galaxyに繋ぐだけで空間に画面を固定する3DoF、ブレ補正などに対応できると言うことですよ?途中に外部機器を繋げたり、Breezy GNOMEのようなアプリケーションを使わずにメガネ単品でやってのけるの?俄には信じられない。

32:9ウルトラワイドモード対応。Breezy GNOMEにある機能と同じだと思います。メガネ単体で3DoF対応だからできる機能ですね。興味深い。

待望のOSD設定画面対応。2012年に購入したソニーHMZ-T2にはあったし普通の液晶ディスプレイでも画面上で設定を変更できるのは当たり前だったんですが、ついにOSD対応!どの機能がどのボタン長押しだっけ???って悩む必要がほぼ無くなりますね!!

スピーカーにBOSEのロゴが入りました!これは実際に聞いてみないとなんとも…

120Hz対応はNreal Airから変わらず。3Dモードでは90Hzです。たぶん3Dモードの90HzはRGB8bit出ないと思うんですが、まあここら辺も実際に触ってみないとね。

XREAL Eyeという別売品のカメラ(12M画素)を接続できるそうです。現状ではこのカメラは写真と動画撮影だけに使われるのかな?6DoFやハンドジェスチャーに応用されていくのかどうかわかりません。将来的にXREAL Twoみたいな次世代機にそのまま使えてハンドジェスチャー対応はあるかもしれないですね。

インサートレンズはフレームが違うので既存のモノは使えないそうです。残念。

Air 2シリーズでは無印には3段階電子調光機能がなかったんですが今回は無印にもあるんですって。

いろいろX1チップでやってしまうということはUSB HIDでセンサー値は流れてこないんでしょうか?スマートフォンアプリでちゃんとAR的なものをやろうとすれば必要になると思うのでそんなことはないと思いますが、XREALのAPIは非公開なので暴かれてるAirシリーズと互換性がないとBreezy GNOMEなどで使うことは難しいでしょうねぇ…

製品にはメガネ本体、ケーブル、鼻あて(S/M/L)、メガネ拭き、ケース、マニュアルが含まれます。あれ?レンズフレームが別売りになったんですね?

ボタンの役割

XREAL Airでは機能追加で2秒長押しと4秒長押しで別機能だったりした上にAir 2が出たときに操作をそちらに合わせたりしてコノヤロウって感じだったのですが、OSD設定画面ができたおかげでかなりシンプルになったようです。

FAQの記載を参考に書き起こしましたが、音量調節無いんか?

Xボタン

右ツルの赤いボタン。

クリック…0DoF/3DoFなどの切替。XREAL Beamの赤いボタンと同じような感じですね。

ダブルクリック…OSD設定画面表示。設定画面内での決定ボタンでもあるようです。

長押し…3DoF時に画面を正面に移動する

プラス・マイナスボタン

クリック…明るさ調節

長押し…調光調節

ショートカットキー

右ツル上部にあるボタン

XREAL Eye接続時

クリック…静止画撮影

長押し…動画撮影開始・終了

XREAL Eye未接続時

クリック…調光機能を一番透けてるモードにする(設定で変更可能)

長押し…設定で割り当てた機能

XREAL One

Nreal Airと同じソニー製0.68型マイクロOLED(ECX343E)を採用ですが、FoV 50°で600nitsと性能が向上しています。

米国での販売価格は499ドル。Air 2 Proより100ドル高い。

重量は公称84gなので同パネルのAirが公称79gなので比べるとちょっと重い。

ソフトウェアでIPD調節機能があるようで、おそらくOSD設定画面から調節できるんだと思われます。ソフトウェア調整は全画面のうち表示を削ることになると思うので個人的にはあんまり…

XREAL One Pro

XREAL Air 2と同じソニー製0.55型マイクロOLED(ECX348E)を採用ですが、FoV 57°で700nitsと性能が向上しています。ぶっちゃけ57°は視界に収まらないと思うので3DoF必須ですね。

米国での販売価格は599ドル。Air 2 Ultraより100ドル安い。

重量は公称87g。同パネルのAir 2 Proが公称75gなのでだいぶ重い?

IPDは狭い(57~66mm)、広い(67~75mm)で2サイズ販売されるようです。Air 2はパネルが小さくなった影響で光学ユニットも小さくなったので人によっては周囲がぼやけると評判が悪かったから2サイズ売るようにしたのかな?東洋人と西洋人で頭蓋骨の形状が物理的に違うので1サイズで全人類はそりゃ無理だよね!

バードバスユニットがいままでみたことがない形をしてます。なにこれ?めっちゃ実物見てみたいって思える興味深い形状ですね。下からの映り込みが減りそうな気がします?

Air 2とAir 2 Proが電子調光機能の有無で基本機能は変わらなかったのと比べると全然違うので是非One Proの方を買いたいのですが、出荷時期が2025年3月となっているので過去の実績から梅雨明けかな?って思っちゃうので悩ましいところです。

おしまいに

実際にモノを触ってみないとなんとも言えないところが多いのですが、他社製品への興味を失うぐらいインパクトある商品になってると思います。

めんどくさい外部機器を持ち歩かずにメガネ単品で色々できるのはとても良いですね。単なる「サングラス型ディスプレイ」から期待する「空間ディスプレイ」にかなり近づいてきているように感じました。

過去の製品は1080p以外の映像を受け付けなかったんですが、今回どうなってるのか気になりますね。AR for ALLっていうぐらいですからきっと720pまでしか対応していないメガドライブミニなども表示できると信じています!

意外だったのはソニーの0.44型ECX350を採用しなかったことですね。2024年10月にサンプル出荷だから単純にスケジュールが合わなかっただけかな?量産品が出荷されたらXREAL One Miniとか出るのかな?興味深く注視していきたいところです。

で、日本での発表早く!急いで!!!

現場からは以上です。

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