マキタの18Vバッテリー、みなさんお持ちのことと存じます。また、12Vで動く機器もみなさんお持ちのことと存じます。自動車のバッテリーが12Vだからか知らんけど12V機器っていつの間にかいっぱいあるよね?あるよね???
ともかく、18Vバッテリーを直接12V機器に繋いで動かすと即炎上とまではいかなくても過電圧による不具合は起こるでしょうし、できればうまいこと変換して12Vで動かした方が安全に違いありません。
でもせっかくなのでほんのり電圧を盛ったりしてみたいよねーって欲求もあり調節できるのがいい。
今回12V10Aで120Wが定格のダイアフラムポンプを使うので、10Aまで耐えられる…つまりチャイナ基準で倍は必要と見積もって20Aまでいけるやつを探して見つけたのがこれ。
ちなみに今回のターゲットであるポンプはこれ。やっぱりチャイナ。
これはなにができるモノなのか
簡単に言えば入力した電圧を一定の電圧まで下げて(降圧して)出力する機器です。変圧器の一種ですね。
こないだ買った交流の家庭用電源を一定の割合で昇圧する機器の親戚と言えば親戚ですが、今回のこれは直流用です。
今回は18Vのバッテリーで12Vの機器を動かすために12V(ちょっとプラスアルファ)に電圧を下げるために使います。
マキタのバッテリーからダイレクトに電気を取り出すやつ
みなさんお手持ちのマキタの18Vバッテリーですが、直接18Vをダイレクトに取れるアダプターはたぶん公式では出してません。
なので、これもチャイナ。
以前12Vにして取り出せるアダプターを買ったこともあるんですが、5Aまでしか取り出せなかったので今回は直接18Vを取り出していこうと。
ちなみに5Aまでのはこちら。12V専用なので汎用性は落ちますがスイッチでオンオフできたりパッケージになってるのでこれはこれで便利なこともあります。
直接18Vを取り出せるバッテリーアダプターは内部的に安全装置とか一切ないので絶対にプラスとマイナスをショートさせないように気をつけましょう。中開けてみたら電極と電線だけでほんと安全装置ないから!!!!
接続方法
+IN -INにバッテリーを繋げて、OUT+ OUT-に負荷を繋げます。そんだけ。
端子台が弱々しいのであまり力を入れすぎないように注意しましょう!
当然ですがプラスとマイナスも間違えないように注意しましょう!
操作方法
今回の用途では電圧を落としたいだけなので、とりあえずCCと書いてあるボリュームは触りません。
CVと書いてあるところにある真鍮っぽいネジを時計回りで出力される電圧が上がって逆に回すと電圧が下がります。簡単!
※この機器には電圧測定する機能はないので別途電圧計などが必要になります。
ちなみに入力される電圧が変動しても出力される電圧は変わらないので「Constant Voltage」でCVだそうです。
あ、そうそう。+ IN側にある小さなスイッチは電源スイッチです。電源が繋がった状態でスイッチがオンになれば- IN側にあるLEDが点灯します。
使ってみよう
バッテリー側から18.85Vで給電されて、負荷側は13Vに設定した状態で10A流してる状態です。
バッテリーから7.1A流れてます。単純計算で133.835Wですね。負荷側では129.86W消費している事になってるので、変換効率は97%ということになります。なりますよね?まあまあ優秀じゃないでしょうか。
ちなみにこの状態でバッテリーが空っぽになるまで放置するサイクルを連続で3回やっても燃えたりしなかったです。ヒートシンクに貼り付けた温度計は50℃超えてたので素手で触るのはやめといた方がいいですね。
ネジ穴のサイズ
取り付け用の穴が空いてるんですが、M3のスペーサーが付けられるのでお手持ちのマザーボードを取り付けるために使っているスペーサーがそのまま使えます。
おしまいに
負荷装置が180Wまでしか対応していないのでフルパワーの300Wは試せませんでしたが、出力を5Vにして電流を上げていったときに13Aほどで電圧が急激に下がって出力が停止してしまいました。
チャイナだから20Aまでと書いててもそんなもんかーって思ったんですが先ほど触らなかったCCのネジを時計回りにぐるぐるしたら20Aまで出せるようになったので定電流制御とはそういうことかーってすぐにチャイナのせいにしようとした自分を恥じた次第。
もし同じような問題にぶち当たった方はCCのネジをぐるぐるしてみましょう。
ということで、CCとCVをうまく調整すればソーラーパネルからバッテリーの充電をする簡易的なチャージコントローラーとして使えるようですね。その用途なら表示パネルついてるチャージコントローラー買った方がいいと思いますが。
実戦投入はまだですが、負荷装置によるテストは思ったより電圧降下も少なくいい感じだったので楽しみです。すぐ壊れたら愚痴を書きます。
現場からは以上です。