育良精機の変圧器です。ご家庭の交流100Vを15%、25%アップしてくれる箱です。重量6.5kgとずっしり。ポータブルはポータブルだけどそれなりに重いね!
以前やったBaseus 100W充電器が20V設定で20V出ないのは家庭用電源の電圧がアメリカなどの120Vに対して日本は100Vなのでその影響があるのではないかという思ったので確認をしてみようかと。
変圧器ってなんだ
このPT-20Uは交流100Vを115V/125Vに昇圧してくれます。
育良精機公式サイトより
日本で販売されている機器は通常100Vあれば問題ないのですが、長いコードリールを使ってケーブルを延ばしすぎて電圧が下がってしまい溶接機や電動工具など非常に大きな電力を必要とする機器が正常に動作しなくなった場合にこれを間に挟むことで下がった電圧を上げて機器が動作できるようにできます。
一般のご家庭でも電気回路が古い場合や集合住宅で電圧が不安定な場合などに効果を発揮することがあるかもしれません。普通はないです。
むかしのパソコン用電源ユニットは115Vで動くことを前提に作られていたこともあったりして100Vにギリギリ足りないようなコンセントからの給電ではHDDがスピンアップしなくて起動しないもしくは動いても不安定になる事があったので、そういう場合は効果があったと聞きます。
電圧の確認
AC100Vのコンセントに繋いでいるんですが、通常のご家庭で負荷が低い場合は104Vぐらいあるので25%UPで131Vぐらいになったり、15%UPで120Vぐらいになります。
これでBaseus 100Wもいい感じに動いてくれるに違いありません。ちなみに、AC100Vにしか対応していない機器に131V突っ込んだら壊れるかもしれないのでご使用の際はよくよく注意してください。
今回の育良精機PT-20Uに関してはこれ以上特段語ることはないかな。100W程度じゃ変な音が出るとかそういう面白さはなかったので良い商品だと思います。
さて…
上がった電圧で充電器を動かしてみよう
駄目っすわ。どっちも無負荷時に19.6Vしかでませんわ。これに関しては交流の電圧関係なかったっすわ。高負荷時に粘り強くなってるかも?って期待も儚く…
おまけのBaseus 100W負荷実験
せっかく繋いだからもうちょっと実験。5Aちょいの負荷をかけた状態でしばらく様子を見ているとじわじわ電圧が上がってるので面白かったんですが、充電器の発熱がだいぶえらいことになってたのでほどほどでやめときました。
Baseus 100Wの販売ページによるとアップル社製の96W充電器もだいたい50℃ぐらいにはなるようなので些末なことのようですが、ちょっと目を離せないエキサイティングな状態でしたね。
おしまいに
冒頭のAC電圧上がれば20V安定して出るようになるのではないか予想は完全に外れましたね!残念!!
知的好奇心は満たされたので満足。
そのうち溶接機買って使う時に必要になる機器なので買って失敗したとかそういうのじゃないのでご心配なく。
現場からは以上です。