
XREAL Oneどころか各社合わせて10個ほどバードバス光学系でフルHDパネルの電気メガネを持っている個人的には84,980円のXREAL One Proもいいですが、セール価格59,480円で買えるXREAL Oneとオプションいろいろでいいんじゃないかなあという説
はじめに
令和7年7月8日(火)から始るAmazonプライムデー先行セールに便乗して開始されるXREAL Japanのプライムデイ(原文ママ)でXREAL Oneが1万円ちょい安くなるのでそっちでよくねえか?って話をしようと思います。
とりあえずセール品で目に付いた物を見ていきましょう。
XREAL One
日本では今年1月に発売されたXREAL Oneが早速セールで15%オフになってます。
XREAL Oneは表示パネルにソニー製マイクロOLED ECX343Eを2枚採用したUSB Type-C接続のメガネ型ディスプレイ(以下、電気メガネ)です。既存のXREAL Air / Air 2 シリーズとの明確な違いは自社開発のX1チップというRISC-Vプロセッサ[要出典]を搭載しており、メガネ単体で3DoF空間スクリーンを実現することができるのが最大の強みです。また、XREAL Eye(別売 13,980円)を追加することで6DoF空間スクリーンを実現することもでき、もっとも実用的な電気メガネとしての評価が高い[個人の感想]です。
うんちく
一般的な「ARグラス」と呼ばれる製品は電気メガネ単体ではスマートフォンやPCからの映像出力を目の前に単純に表示します。いわゆる0DoFというのがこれです。また、PCやスマートフォンにインストールした専用のアプリケーションを使うことで物体を空間に固定して自分を中心に見回すことができるいわゆる3DoFにも対応しています。カメラを搭載した電気メガネでは物体を空間に固定して自由に周囲を歩き回って見ることができる6DoFに対応した製品もあります。この物体はCGの猫だったりポケモンだったり謎の立方体だったりします。
一方XREAL Oneは「空間スクリーン」としての用途に特化しており謎の立方体の代わりに空間にディスプレイを固定することができます。さながら1メートル先に37型のディスプレイがあるように見え、実際に近づいて見ることもできます(近づく場合はXREAL Eyeが必要になります)。
「PCにアプリとか入れなくていい」これ結構すごいんですよ。メーカーが新機種出してアプリの更新しなくなるとかよくあるんですが、メガネ単体で対応しているので今使えてる機能は仮にメーカーが倒産しても壊れるまで使い続けることができるということです。
あと、XREAL Oneは画面内に表示される設定メニューが充実しているのが気に入っています。若干とっちらかってたり日本語でこうは書かんやろ?って表現もあるんですが、取扱説明書を見なくてもメニューぽちぽちしてれば機能を試せるのは楽しいです。XREAL Airなどはボタンを4秒長押ししてビープ音が鳴ったらさらに4秒長押しで機能がやっと切り替わるとかだったので分かりやすくなったものです…
セール価格59,480円!!
そんなXREAL Oneが59,480円になるというのは衝撃的です。およそ6万円。つい先日発表されたXREAL One Proが84,980円なので、2万5千円ほどの差になります。
XREAL One Proは予約特典でXREAL Hub付なので、実質2万円ぐらいの差になりますか。
XREAL OneシリーズはYouTubeの3D動画を手軽に楽しめる
XREAL Oneで分かりやすく楽しめる映像コンテンツとしてYouTubeの3D動画があります。
もう15年ぐらい前になりますが、3Dテレビなど流行った時期がありまして。YouTubeを見るとその頃の残滓といいますかなんというかSide by Side形式の3D動画がたくさんあります。
たとえばこれ。
正確には「Half Side by Side」と呼ばれる形式は16:9を左右半分に分けて、左側を左目用、右側を右目用に並べた動画です。そのまま普通に表示したら比較検証動画みたいになりますね。

とりあえずフルスクリーンで再生して…

XREAL Oneのメニュー(Xボタンをダブルクリック)して、「空間スクリーン」→「3D表示モード」を選択し、表示されたメニューから「Half SBS」を選ぶと…

立体的に見える!!!
予告編なので短い動画なんですが、主観で表現した電脳のユーザーインターフェースが3Dで見えるのは未来を感じられると思います。14年前の映画ですが。
一方、XREAL Beam Proで撮影できる「空間ビデオ」や「空間写真」は1920×1080を横に2個並べて3840×1080にしているのでHalfじゃなくてFull Side by Sideになります。その場合は先ほどの「3D表示モード」で「Full SBS」を選びましょう。
通常に戻したいときは「3D表示モード」で「閉じる」を選びます。なんやねん「閉じる」って。
この3D動画を表示したスクリーンを空間に固定することもできるので是非お試しください。
検索キーワードは「3d sbs」とかですね。
本当は溢れ出るX1チップのパワーでBlu-ray 3Dに対応してくれればとても嬉しいんですがいまのところそういうアップデートの気配もありません…ざんねん。
XREAL OneとXREAL One Proの関係
元々XREAL OneはX PrismとAir 2で優先的に仕入れたECX348Eを採用した製品(ハードウェアID=6)になる予定[独自考察]でしたが、X1チップが仕上がったのに新光学系であるX Prismの製造に手間取って[独自考察]おり、Nreal Air当時仕入れたECX343Eの在庫も吐き出したかったという事情[独自考察]から、急遽既存のバードバス光学系でXREAL One(ハードウェアID=7)を追加し、X Prism採用品はXREAL One Proにしたのかもしれません。
そんなこんなで、XREAL OneとOne Proは基本的には同一製品をベースにしており、ファームウェアも更新がある部分は完全に同一なバイナリーとなっております。
つまり、XREAL One Proが出ることでXREAL Oneのファームウェアアップデートが止まることはありません。同じなので。
ディスプレイの解像度も同じフルHDでできることは同じです。同じだけどインサートレンズは形状が違うので使い回しができません。なんでやねん。
セール時の比較となりますが、2.5万円差ならXREAL Oneでいいんじゃね?って話です。
バードバスの写り込みが気になるからProの方がいい!!?
確かにバードバス光学系は下方向からの写り込みが酷くて、白いシャツを着ていると腹が見えて不快な思いをするということがあります。
XREAL Oneに関しては独自の調査と研究により3Dプリンターで写り込み防止具を印刷することで解決することができるようになりました。
お手持ちの3Dプリンターを使用することで数十円の材料費で解決できます。3Dプリンターがお手持ちじゃない方は…せっかくだから買いましょ?
うちの3Dプリンターは25センチ四方ぐらいの面積で4色印刷できるBambu Lab A1 Comboなんですが、多色印刷は思ったより大変で滅多にしないのと小物印刷であれば18センチ四方でもいいのではということでセールで3万円のこちらがお手軽で良いと思います。
必要になれば上位機種を買い増してA1 miniは小物印刷用に回しても良いです。大物は印刷に時間がかかるので…
以下XREALのその他セール品について
XREAL Beam Pro 256G
セールで39,980円が27,980円になります。私が所有しているのはコレ。
まず「できないこと」の代表例はGPS、NFC、指紋センサーが搭載されてないということです。GPSがないとGoogleマップなどで自分の正確な位置が分かりません。NFCは…まああんまり使わないか。指紋センサーは生体認証が使えないのでちょっと面倒になりがち。
GPSに関しては次で触れる5G版では搭載されているので、外で使う予定のある方はそちらをどうぞ。
普通のAndroidスマホのホ(Phone)が無い端末。ちゃんとGoogleの認証を通っているので安心感があります。起動時にPowered by Androidロゴが表示され、PlayストアでPlayプロテクト認定されていることが分かります。
Android TVではなくスマートフォンと同じ本流のAndroid 14を採用しているので、上記GPSやNFC非搭載に起因しない一般的なAndroidアプリはだいたい動くはずです。ただしSoCがSnapdragon 6 Gen.1なのであまり重たいゲームなどには不向きです。本体液晶画面は60Hzなので他社上位機種に比べると「メインにはできないかなあ」という動きをします。指紋認証や顔認証が無いのもちょっとだるい。フロントカメラあるのになんで?って思っちゃいます。
ポインティングデバイスとしてBeam Proを振り回さないといけないのがだるかったんですが、先日のアップデートでスマートフォンの画面をタッチパッドとして使えるようになり有用度が高まりました。タッチパッド端をなぞるとスクロールするのも気が利いてて良いです。
また、待望のXREAL Air / Air 2シリーズ / Oneシリーズで接続中にXREAL Beam Pro側の画面をオフにできるようになったので動画視聴して操作を必要としない場合などに画面をオフにしてポケットにしまうことができるようになりこれまた有用度が高まってます。
ステレオカメラとしても使えるので、面白く使えると思います。ただ、カメラアプリがあんまり進歩してくれないのでもうちょいどうにか…って思うこともあります。
ステレオカメラを本格的に使う場合は独自アプリなしでもトラッキング可能なDJI Osmo Mobile 7Pを用意すると良いでしょう。
XREAL Beam Proで動画の視聴メインで使う場合にはXREAL Oneシリーズよりも軽量なXREAL Air 2シリーズを使う方が良い場合があります。電気的に目の前を暗くできるXREAL Air 2 Proもセールで安くなってるので安価に揃えられます。
まとめると、そもそも電話じゃないしGPSなど非搭載機能があるのでメインスマホにはなりませんがステレオカメラがあるおもちゃとしては大変面白いです。
XREAL Beam Pro 256G(5G)
セールで47,980円が33,580円になります。うちにあるのはXREAL Beam Pro 256GというWi-Fi専用モデルなんですが、5Gは携帯電話回線で通信できるので手荷物が減らせます。
あ、携帯電話回線で通信はできますが、電話はできませんのでご注意ください。
またGPSも搭載されているので屋外で使用する予定のある方はこちらのがオススメです。
発売時期がWi-Fi版の方が早かったのでそちらを買ったんですが、5Gが早ければこっち買ってましたね。メインのスマートフォンをテザリングして~というのは面倒なので。
XREAL Air 2
セールで49,980円が32,480円になります。パネルはXREAL One Proと同じ。とにかく軽いので、個人的には好きな電気メガネです。
唯一の2色展開で、赤を予約したら発売が遅れると連絡があって泣く泣く黒にしたんですが、先日うっかり赤いのを買い足してしまったぐらい好き。

なお、セール品は普通に黒いやつです。
XREAL Air 2 Pro
Air 2の前面サングラス部分が電子調光になったモデル。
セールで59,980円が44,980円。4.5万円かあ…軽いシリーズなんですが、ここまで出すならXREAL One買った方がよくねえか?って思っちゃうんですが、OneシリーズはフルHD全画素を使った表示ができなくて、常に縮小もしくは拡大された映像が表示されるのがイヤという方はこちらを選ぶのかなあと思います。
個人的には電気的に目の前を暗くできるだけなので、Air 2でいいと思いますが…
XREAL Oneとあわせて買いたい
HAGiBiS TPS01
「スマートフォンを充電しながら電気メガネを使うアダプター」です。スマートフォンのようにUSB Type-Cが1個しか無くて電気メガネを使うと電池がどんどん減って困る!!を解消できます。
XREAL Hubと同じような物なんですが、対応しているワット数が大きいのでASUS ROG Allyなどでも安心して使用できます。
Nintendo Switchの互換ドック機能があるので、要件(15V2.6A)を満たした充電器と電気メガネを接続するとTVモードで使用することができます。Switch 2は残念ながら非対応です。
Lemorele LD48L
XREAL Oneなどの電気メガネはUSB Type-C DP Alt出力のある機器で使用するディスプレイなんですが、機器側にHDMIしかない場合はこういう「HDMIをUSB Type-Cに変換するアダプター」が必要になります。
また、XREAL Oneなどは標準でUSBオーディオ機器として振る舞うようになっているので、出力機器がPCなどの場合は給電ポートにPCから接続することでXREAL OneのUSBオーディオに対応することができます。
音が出ない場合はXREAL Oneの設定メニューから音声モードをDPにしてみましょう。たびたび使用する場合はショートカットキーに設定すると便利です。
中国メーカーでよくある「メーカーは違うけど同じモノ」でおなじみのPeakDo PK-HD-C-3.0の記事です。
ただし、環境によってはXREAL Oneが起動しないことがあるので別のアダプターにした方がいいかもしれません。うーん、デザインとコンパクトさケーブルが生えてない持ち歩きやすさ等々でこのアダプター好きなのです。メーカーに連絡はしてあるので改善されることを期待したい。
レンズフレーム
裸眼視力が1.2未満の方は基本的にインサートレンズが必要になると考えておいた方が良いです。
XREAL OneはXREAL Air / Air 2シリーズと互換性がないので別途購入する必要があります。
レンズフレームを買ってJUNGINZAのような対応してくれる眼鏡屋に持ち込むか、最初から通販しちゃうかみたいな。
JUNGINZAではフレームの販売もしているので持ち込まずに注文してしまってもいいかも。可能であれば店頭で計測してもらって作る方がしっくりくると思います。メガネ小咄も聞けて楽しい。
小さいメガネをインサートレンズとして使っていた時期もありますが、当たり前ですが専用品の方が安定します。
XREAL Eye
アマゾンジャパン合同会社でまだ売ってないXREAL Eyeです。
XREAL Oneを買ったら一度は体験した方が良いです。
公式通販サイトかヨドバシカメラやビックカメラで販売されていますが、在庫状況はあまり良くなさそうなので、入手までに時間がかかるかなと思います。在庫が潤沢になればアマゾンジャパン合同会社でも取り扱うと思いますがいつになるやら…
MOKiN MOUC6101B
これもアマゾンジャパン合同会社では商品ページだけあって取り扱いが無いんですが、神器です。Amazon本社から取り寄せで7.5千円ぐらいだったのが意味分からないぐらいの逸品です。
ホント。マジで。直接繋いで動作おかしいときにこれ途中に挟むだけで普通に動いたりするのでホントマジ神器。
その他
Chuwi MiniBook X N150。安いときに買えれば4万円台でギリギリ普通に使えるキーボードを搭載したUSB Type-C DP Alt出力が2個あるノートPCです。うちにあるのは前代のN100版ですが、SoC変わっただけなので基本は一緒だと思う。
Chuwi CoreBook X i5-12450H
こないだ6万円ぐらいで買ったんですが、今見たらクーポン適用で46,524円…やりすぎやで… クーポン終わってて56,524円。それでも安い!
ちょい足しでメモリ32GBにできるので英語キーボードに抵抗がなければオススメです。
Motorola edge 50 pro
セール価格 45,971円でした。自分は注文しました。
基本スペックはSnapdragon 7 Gen 3、RAM 12GB、ストレージ256GBで、画面は6.7型OLED 2,712×1,220(20:9) 144Hzで防水防塵IP68な上に、おサイフケータイに対応しています。
また、マイナポータルのスマホ用電子証明書にも対応しています。
日本国内でAndroid端末として思いつくほぼ全てのことはできるのでは対応しているのでは?と思います。
メインで使えるスマートフォン
さらに、USB Type-C DP Alt出力に対応し、電気メガネ最高の友と評判が高いSamsung DeXと同じようなデスクトップモードに対応しています。
Samsung DeXの方がいいならそっち使えばいいじゃん?そうなんですがGalaxy Sシリーズは高い…
Galaxy Z Flip7がSamsung DeXに対応したと評判ですが164,800円から…欲しいけど無理!
で、電気メガネで使うことを考えるとだいたい同じことができるMotorola edge 50 proならセールで4.6万円ですよ。こっちでいいじゃん?
おしまいに
Rokid Max 2がセールで55,480円になってました。出たばっかりなんですがRokid Maxとほとんど変わってないのでもう競争に生きのこれる気がしないメーカーになっちゃいましたね…残念です。
Rokid Maxはセールで39,980円。中程度までの近視の場合はインサートレンズが必要ないのでスマホで使う場合はこれだけ買えば済むというお手軽感があります。
個人的にはバードバスだけで余計なサングラスぽくする前板とか無いのでとても好きな電気メガネです。XREAL Oneと比べると新しい機能がなくておもちゃとしての面白みにだいぶ欠けますが、Samsung DeX対応のGalaxy Sシリーズなどを繋いで動画を視聴するなどの実用的な用途では明るくパキツとした絵作りはいまだ魅力的だと思います。
元の画質が良ければ引くほど鮮烈な映像体験ができます。
こちらも明るさ調節ボタンをちょい長押しでHalf Side by Sideに対応できるので、上で書いたYouTubeの3D動画を楽しめます。
とりあえずこんな感じ。セール品があったら追加するよ。
現場からは以上です。