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XREAL Beam Proの発表内容から考える。ハードウェアスペック編

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XREAL 天猫販売ページから転載 https://detail.tmall.com/item.htm?id=792822950990

具体的なSoC名が公開されてなく、4nm 8コアのSnapdragonとしか書かれてないので個人的に物議を醸したのですが、レビュー動画などを確認するとSnapdragon 6 Gen 1でしたというのが今回のオチです。

はじめに

2024年5月30日中国本土で発表され電撃的に発売されたXREAL Beam Proですが、中国本土向けサイトを見ても販売サイトへのリンクがあるのみで商品紹介ページなどがないので、天猫の販売ページや、公式BBS、中国のSNSなどでXREAL公式アカウントが公開しているやけに縦長の画像をから情報を拾ってみます。

SoC Snapdragon 6 Gen 1

公開された画像から搭載されているSoCがSnapdragonなのは分かるんですが、具体的な製品名が明記されていませんのでまずそこから調べてみましょう。

Qualcommが公開しているスペック表によると外部ディスプレイに対応しているのはSnapdragon 7以上ということなのであたりをつけて調べてたんですが…

すったもんだあって実機レビュー動画でAntutuを映してる人が居たので確認したらSM6450という記載があったのでSnapdragon 6 Gen 1確定しました。で、あらためて調べてみたところSamsung 4nmで製造されたCortex-A78を4コア、Cortex-A55を4コアの合計8コア搭載ということで公開情報とも一致しますね。

ベンチマーク結果を調べてみたところNreal Lightの開発版でセットになっていたコンピューティングユニットに搭載されていたSnapdragon 845よりも速いらしいです。Snapdragon 845は2019年発売のGalaxy S9世代で採用されてたSoCなので令和元年のハイエンドよりミドルクラスの方が速いということなのでちょっとビックリしちゃいますね。

ということで、SoCのスペック的にはかなり実用的な印象を受けました。

RAMと内部ストレージ

XREAL Beam ProはRAM・内部ストレージ容量によって6GB/128GB8GB/256GBの2種類あります。

Qualcommのサイト上のスペック表によるとLPDDR5 3200MHzですが同ページからリンクしてあるProduct BriefのPDFではLP-DDR5 2750MHzだそうです。たぶん2750MHzが正しそう。

対応ストレージについてQualcomm公式では表記がないのですが、外部サイトではUFS 2.2, UFS 3.1対応とあり、同SoCを搭載しているAQUOS sense8もUFS 2.2のようなのでまさかeMMCじゃないと思いたいです。

microSD対応

先日書いた通り、現代では希有なステレオカメラ搭載スマートフォンっぽい商品なので外部ストレージに対応しているのはありがたい。動画再生機として利用する際にもやはり手軽に大容量をぶちこめるmicroSDは大変有用です。

個人的にはSamsung microSD大好きなんですが、XREALの推奨品はSunDiskのようです。

1TBまで対応とのことなので、PCから動画を持ってくるにしても満タンにするにはだいぶ時間がかかるので高速なmicroSDカードとカードリーダーを買いましょう!

本体ディスプレイ

6.5型アンチフリッカーLCDスクリーンとのことなので、有機ELではなく液晶ディスプレイのようです。解像度は1080×2400でAndroidでは一般的な9:20のFHD+です。

Snapdragon 6 Gen 1のスペック表によると「Maximum On-Device Display Resolution: FHD+ @ 120 Hz」なのですが、前出のレビューによると本体ディスプレイは60Hzのようです。

外部ディスプレイ対応

本体ディスプレイと他にXREAL Air/Air 2シリーズが接続できるので外部ディスプレイ接続(USB Type-C DisplayPort Alternativeモード)に対応しています。そりゃそうだ。

4K出力に対応しているかは分かりませんが、XREAL Air/Air 2シリーズを接続すると3DoFで90Hzという記述があるので3840×1080 90Hzに対応しているようです。

ちなみにSnapdragon 6 Gen 1のスペック表には外部ディスプレイに関する記述はありません。対応していると書いてない=対応していないということではないようで、例として同SoCを搭載しているAQUOS sense8がDisplayPort出力に対応していました。マジかよ。

参考までにSnapdragon 6 Gen 1のGPUは上位のSnapdragon 7s Gen 2と同じAdreno 710が搭載されているそうです。こいつらなんとなく同じ物でクロック違いっぽい気がします。知らんけど。

バッテリー

3.9V 4300mAhで27W充電に対応!!しかもXREAL Beam Proからスマートフォンを充電することもできるとしています。

充電は専用のUSB Type-Cポートから行います。XREAL BeamではUSB Type-C DP Alt入力端子も兼ねてたんですが、XREAL Beam Proではその機能はありません。

なお、XREAL Beamも27W急速充電対応と書いてましたが、実際には19Wで充電してたので注意が必要です。

中国本土のBBSでXREAL Beam同様電源オフから充電してもやはり起動してしまうという問題が報告されていたので今後の展開を見守りたいですね!!

Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2対応

Snapdragon 6 Gen 1はQualcomm FastConnect 6700なので、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2対応ですが、XREAL Beam Proは6Eではなく6とのことです。6GHzには対応していないようですね。

紹介画像の切り抜き

おしまいに

先日先行予約販売が開始したRokid Station 2と同じSoCだということが分かりました。あちらの出荷は9月予定ですので、すでに出荷が始ってるXREAL Beam Proはスピード感があって楽しそうです。とりあえず動く物ができたら市場に投下するXREALは玩具で遊ぶのが大好きな我々をいつも楽しませてくれますね!

個人的には3DoFよりも0DoFフルスクリーンで動画再生ができて端末の画面をオフにした状態でポケットに突っ込んで動画再生が続くのかどうかが気になります。あと令和2年ぐらいからずっと言ってるけど24fpsネイティブ対応頼む…頼む…

現場からは以上です。

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