中国本土のNrealコミュニティにて対応する対応するって言ってたのがいつの間にか対応してました。
以前の一般的なフルHD規格へ対応したファームウェアアップデート(07.1.01.191)同様中国本土先行リリースなのであしからず。
※2023/04/23時点での最新バージョンは07.1.02.201です。色のパラメータ変わってる以外の変更はありません。
いつものChromeでファームウェアアップデート
例によっていつもの中国本土のサポートサイトからアップデートできます。
例によってまだNebulaには反映していませんので、Android版やMac版のNebulaに見つかると古いバージョンに強制的に書き換えられてしまいますのであしからず。
バージョンは07.1.01.199になります。
3D動画対応とはどういうことなのか
3D動画再生ができるモード(以下 SBSモード)への切り替えはNreal Airの右側のツルにある明るさ+ボタンを長押しです。USB Type-C DP Alt出力に対応したPCやAndroid端末に接続した状態でSBSモードにすると左目用のディスプレイと右目用のディスプレイを繋げて1個の3840×1080なディスプレイとして認識されるようになります。
フルHDを2枚横に繋げたような状態になることにより「左目側に左目用の映像」「右目側に右目用の映像」を別に表示することができます。これを利用することで3D動画再生ができるということですね。
物理的には左右に分かれていますが、コンピューター側から見ると1枚の横長ディスプレイになっているので、SBS 3D動画を再生することでフルHDな3D動画が表現できるという塩梅です。
一般的にSBS 3D動画はフルHDを横方向に半分の960×1080にリサイズしたのを2個並べてるので、ちゃんとしたフルHDを2枚並べて3D動画再生できるNreal Airは画質的に有利ですね。
ただ3840×1080の動画は見たことないかも?なので実用という面ではコンテンツがないから使い道は限られそうです。
追記(2023/04/23):3DモードのEDID
前提知識:Nreal AirはフルHDでPixel clock 150MHzなのでHDMIからの変換時に互換性に問題が出まくり、その後一般的な148.5MHzに変更されたのでやっとゲーム機などでも使用できるようになりました。
3DモードでもHDMI変換時に問題が出まくってるのでいかがなものかと調べたところこんな様子で150MHzの2画面分で300MHzになっており、特に縦のパラメータが07.1.01.179当時の値になってて「なるほどね」って感じでした。
Nreal Nebulaでは立体視をするためにソフトウェア的に3Dモードに切り替えを行っており、その機能をハードウェアボタンで実現できるようにしただけなのでこんな事になってるという印象。
ちなみにVITURE Oneメガネでも同様に3Dモードが実装されてるんですがEDIDはこんな感じ
単純に通常モードを横に2倍にした感じですね。互換性の問題もNreal Airよりは軽減されてます。Nreal Airでも見習って欲しいところであります。
使用上の注意
Nreal Adapterに接続した状態でSBSモードに切り替えすることはできませんでした。Nreal Adapter以外のHDMIからUSB Type-C DP Altに変換するアダプターではSBSモード切り替えは発動しますが、不整合が起きているようで左目側のディスプレイが乱点滅したり危険な気配がしたので使わないようにしましょう。
おしまいに
Blu-ray 3Dもすっかり廃れてしまっている2022年なので、正直3Dコンテンツって無いんですよね…
日本国内では手持ちのBlu-ray 3Dをどうにかして3840×1080なSBS 3D動画にするというのも合法的手段では難しいので、現状での使い道は…難しそうだなあという印象です。
ステレオカメラ的なデジカメで撮った動画を楽しむとか…楽しいかなあ…ネタで初見の人にデモするとかで使えるかも?ぐらいな…
バーチャルボーイのエミュレーターをうまいことどうにか調整すれば立体的に遊べそうですけどこれもまた合法的にどうにかするのは難しいかも?
押し入れに10年前から眠っているソニーのHMZ-T2みたいにEDIDで3D対応通知してくれればPS4とかで普通にBlu-ray 3D再生できるのになあというお気持ちです。それにしたって新しいコンテンツはもう出ないんですが…
それはそれとして、中国本土ではNreal Xと呼ばれているNreal Lightは中国本土では同時リリースのわりにさっぱり更新がないのでちょっと気の毒ですね!
現場からは以上です。