3Dプリンター電気メガネ

XREAL One前フレームの公式データを3Dプリンター用にトレスした話

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XREALの中の人が公開してくれたXREAL One用の前フレーム公式モデルを3Dプリンターで印刷するのは難しかったのでトレスして薄い板として印刷したよという話

はじめに

先日お知らせした通り、Bambu Lab A1という3Dプリンターを購入しました。

用意された3Dをほいほい印刷するのは簡単なんですが、自分で3Dデータを用意するというのはわりと敷居が高い…そこで比較的直感的に使えたAUTODESK Tinkercadをこねくり回してる今日この頃いかがお過ごしでしょうか。

XREAL Oneの前フレーム

正式名称はたぶん「Detachable Frame」日本語名称は「取り外しフレーム」かと思われます。

おそらくフレームを各色展開して取り替えてオシャレに楽しもうみたいな話になる予定だと思いますが、現状販売されてる様子はないです。

ちなみに公式からはなんの音沙汰もないこの仕組みを利用して「腹が映り込むのを防ぐフレーム」を作ってる方がいます。

これにへえええって感心したのがBambu Lab A1を購入するに至った一因だったりします。

公式「XREALOne 前フレーム.obj」

そんななかXREALの @Gao_AR さんが公開してくれたおそらくマジモンの3Dデータがこちら

なんと87,160,496 バイトもあります。めっちゃ精細。

XREAL Oneに取り付けられている「Detachable Frame」そのもののデータだと思われます。複雑な曲線が組み合わさっている三次元!!って感じのモデルです。

Bambu Lab謹製Bambu Studioで読み込んだところ三角形が853,944個ありました。

曲線が多用されているので3Dプリンターでの印刷にはサポート(緑色の部分)がたくさん必要になります。

実際に印刷したらこんな感じ。一見良さそうに見ますが…

サポートを剥がしてみるとこんな事に…

設置面積を減らせば良いのでは?と立てて印刷したらサポートを除去してる途中で割れた…

これは3Dプリンターで印刷するには向いてない!!ということで別アプローチをすることにしました。

3Dデータをトレスしよう

前述の通り3D CADなんも分からんので、公式データを三次元的に弄くり回すというのは早々に諦めてTinkercadに最近追加されたパスが描ける「Sketch」を使ってトレスしようと思いましたが、公式データは80MB以上ありTinkercadで読み込めるファイルサイズを遙かに上回っているためサイズの縮小をする必要があります。Blenderやらなんやら3Dモデルを読み込めるアプリでどうにか簡略化できないか調べてみたんですが、何言ってるのかさっぱり分からないレベルなのでBambu Studioで読み込んでオブジェクトを選択して右クリックメニューから「簡略化」して、さらに「単一STLとしてエクスポート」することで257KBまで縮小することができました。

Tinkercadでインポートして、扱いやすいように半分に切った状態がこちら

Sketchを近くに置いて

外側をトレス

内側をトレス

外側は1mm厚にして、内側を「穴」にしてグループ化すれば片目分が完成!

Ctrl+Dで複製、Mで左右反転、Wで左側の側面を平面に設定してDでドロップ。全部選択してCtrl+G!完成!!!

エクスポートしてSTLをBambu Studioで読み込んだところ継ぎ目は印刷に影響しませんでしたのでご安心を。

とても簡単そうに書きましたが色々微調整はしてます。

ちなみにSketchの編集中はキーボードの1(角に変更),2(曲線に変更),3(ハンドル分割に変更),4(ポイントの追加削除モード),V(ポイントの選択モード)を多用しますよと将来の自分に向けてメモしておきます。

印刷した結果

ちゃんと装着できます!なかなか見栄えがいいんじゃない?

平面なので3Dプリンターでの印刷はサポートが要らないので綺麗なものですが、平面なので本来くっつくところがちょっと浮きます。ほんのちょっとだけ中央部分の幅を広げてたわむようにするといいかも?

Tinkercadのモデル公開

こちらで公開してます。

トレスはしましたが公式モデル自体は含まれないので大丈夫だとは思いますが、怒られたら消します。

おしまいに

公式3Dモデルがあってもそのまま3Dプリンターで印刷するのはなかなか難しいものなんだなあという学びがありました。

さて、Tinkercadの「穴」を利用して色々遊べそうな予感があるのでなんか面白いことができればいいなと思います。

現場からは以上です。

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