電気メガネ

XREAL Oneの120Hz対応はちゃんとしてる

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XREAL Oneが120Hzにちゃんと対応してるん?って興味から調べてみましたという話

はじめに

XREAL Oneは最高120Hzまで対応していると喧伝されているフルHDディスプレイですが、本当に1秒間に120枚描画しているのか肉眼で確認することは難しいです。

そこでリフレッシュレートの確認でよく使われているTestUFOを使いました。

UFOが左から右に飛んで行く様子が表示されるので、滑らかに動いているかどうかが分かります。

2025年1月22日現在最新ファームウェア(15.1.02.150_20250109)での調査です。

追跡(0DoF)モード

手ぶれ補正をオフにしてあるので既存のXREAL Air / Air 2などと同じ普通のディスプレイとしての表示です。

Galaxy S23 UltraのカメラでXREAL Oneの画面をスローモーション撮影して表示部分を切り抜いてあります。

一番上の120 fpsの列が滑らかに動いている様子が分かります。これはもうできて当たり前。

固定(3DoF)モード

0DoFで開始、途中で3DoFに切り替えて、最後に0DoFに戻しています。

スマートフォンのカメラでXREAL Oneの画面を撮影するのが大変難しいのでうまく撮影できずに伝わりにくいと思いますが途中で切り替えしても120Hzで安定して表示されているのが分かります。

ボタンひとつで0DoFと3DoFの切り替えを簡単にやってのけてますが、XREAL Oneより前の電気メガネでは想像もできなかったような動きです。

120Hzで表示されている画面を空間に固定して頭の動きに追従してあたかも目の前に物理的な液晶ディスプレイがあるよう…とまでは(前後の動きが反映しないので)まだ言えませんが、空間ディスプレイとしては革命的な出来事だと思います。

追記:遅延調査

高リフレッシュレート対応の液晶ディスプレイがhp VICTUS 16(144Hz)しかなかったので、cruで120Hz設定を追加し、ミリ秒表示できるデジタル時計を表示させた状態で同じく120Hz設定をしたXREAL Oneを重ねてGalaxy S23 Ultraのスーパースローモーション撮影しました。

手前に見える白い数字がXREAL Oneの表示で、裏にあるぼやけた緑っぽくなってる表示がVICTUS 16の本体ディスプレイです。

確認がしやすいように編集で再生速度を半分にしています。

驚くべきことに、本体液晶と比べてXREAL Oneの表示は0.02~0.04秒程度の遅延という結果になりました。また、0DoFと3DoFで有意な差がないことも確認できました。

XREAL Beamの頃にアクションゲームができないぐらい映像が遅延しているという話題がありましたが、X1チップの効果すごくない?

ただし、XREAL Oneはミリ秒の数字がやや不自然に飛んでいるように見えるのでそこらへんに秘密がありそうですが、実害があるかはいまのところ判断できませんでした。

ディスプレイの接続先が違う

ディスプレイの接続が内部ディスプレイはiGPU、XREAL OneはdGPUという違いはありますが、XREAL Oneの遅延が少ないのは確かです。

おしまいに

なお、ワイドスクリーンモードでは60Hzでの動作になります。ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzですが、3DoFの動作は滑らかなのでパネルの駆動はもっと速いんだと思います。

ちなみに0DoFでは問題なかったスローモーション撮影が3DoFにすると黒帯が斜めに表示されたのでリフレッシュレートになんらかの違いはあると思いますが、肉眼で見た感じは特に違和感はありませんでしたのでなんやかんやうまいことやってるんだと思われます。

調べれば調べるほどX1チップすげえなあと感心しきりです。次はここまでできるんならもうちょっとどうにかしてっていうのを書いてみようかと思ってます。

現場からは以上です。

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