XREAL Nebula for AndroidはXREAL Oneシリーズには対応しないしもうメンテナンスされないよとのことです。
はじめに
XREAL Nebula for Androidといえば日本国内では当初2020年にNreal Lightを使うためにKDDI版Galaxy Note 20 Ultra 5GとXperia 5 II専用に提供されたアプリでした。
当時は対応機種側に特殊な細工が施されていて、XREAL Beam Proのように通常のAndroidアプリを空間に表示できていたのですが、その後専用端末のサポートを終了し、Nebulaに組み込まれた機能とNRSDKで開発された専用アプリのみ使えるようになり、このたびXREAL Oneの発売と共に4年の歴史に幕を下ろし終了の運びと相成ったようです。
Nebula for AndroidはNRSDKで開発されたアプリ用のフレームワークやランチャーとしての役割もあり、その代替アプリとしてControl Glassesというアプリがapkで提供されています(後述)。
Control Glasses 1.0.0
XREALのNRSDKダウンロードページから取得できるいわゆる「野良アプリ」です。
機能としてはとても単純で、ファームウェアアップデートとリフレッシュレートの設定、メガネ接続時に自動で起動するアプリの選択ができるだけです。
Nebulaと違って3Dのホーム画面などはありません。
内部的にはXREAL Beam Pro用の「マイグラス」アプリから色々取っ払った雰囲気です。
現状Playストアから取得できないのでNRSDK対応アプリを作成してPlayストアで配信している開発者は頭を抱えることになりそうですね。
おしまいに
Nebulaはファームウェアアップデート以外の用途で誰も使ってないのではないかという思いはありましたが、こうもあっさり切り捨てる潔さには驚きを隠せません。
NRSDKで専用アプリを作ってもフレームワークであるところのNebulaがないとそのアプリ単体ではメガネをコントロールできないので、必ずNebulaをインストールする必要がありました。
NRSDKでアプリを作って収益になっている開発者がどれぐらい存在するのか分かりませんが、Android端末とXREAL Oneで対応アプリを使うためにはメーカーサイトから野良アプリをダウンロードしてくれって誘導しないといけないわけですよね?一般ユーザーにそれを望むのは難しいだろうなあ…
もっともXREALでメガネを100万台以上(要出典)出荷していてもPlayストア配信されている専用アプリは多くても5000ダウンロード程度なので法人向けなら野良アプリをインストールして渡せば良いし、一般ユーザー向けは市場規模的にXREAL Beam Proで使ってくれでいいかもしれませんが…
そこまで考えて実際問題として誰が困る?って聞かれると「まあいうほど困らんか…」となるので個人的にはそんなに悪い話じゃないとは思います。
既存の専用アプリをControl Glassesアプリから起動すればXREAL Oneでも動くのか興味が尽きないところです。再ビルドしないと動かないかなあ…
ちなみにNRSDK 2.4はGalaxy S24としか互換性がないそうなのでXREAL Beam Proとも互換性がありません。マジで?
現場からは以上です。