XREAL Beamが充電中に大変熱かったので心配してましたがXREAL Beam Proは「普通」でした。
はじめに
XREAL Beam ProはおおむねSnapdragon 6 Gen 1を搭載した電話機能の無いスマートフォンみたいな製品です。詳細については以下にじわじわ書いていってますのでご高覧のほどを。
前作XREAL Beamといえば、電源を切った状態で充電しようとしても電源入ってしまい心配になるほど発熱することでお馴染みでしたが、XREAL Beam Proはどうでしょう。
今回のテストは2024/08/16現在最新ファームウェア「X4000_X140_240719_ROW」で行っております。今後状況が変わることもあるかもしれませんので、気がついたことがあれば更新します。
完全放電から充電モードのテスト結果
実は現状問題がある(後述)んですが、電源オフ状態の充電(画面に電池マークが表示される充電モード)では冒頭27Wでスタートして25分で50%、46分で実用充電の80%に到達、90分で満充電になりました。
XREA Beamと違い起動していない状態で充電できるので無理のない安定した充電ができているようです。冒頭のFLIR画像で示したようにほんのり温かい程度で不安になる要素はありませんでした。
完全放電から充電すると5Vでしか充電できない問題
充電器の相性である可能性もありますが、3回シャットダウンするまで放電からフル充電を試したところ、必ず最初から最後まで5Vでしか充電されない問題が発生しました。バッテリーには優しい気もしますが、50%まで70分、80%まで110分、満充電まで155分かかったので「言うほど充電速くなくない?」って思った場合はこれが原因かもしれません。
電源オフ状態で充電器を接続し、電池マークが表示される充電モードで起動したときに充電器を抜き差しすると思い出したように高速充電モードに切り替わります。そのうちファームウェアが改修されて改善するとは思いますが「なんか充電が遅いな?」と感じた場合は一度抜き差ししてみてください。
ちょっと残しからの電源オン充電のテスト結果
4%まで減らし電源オンの状態で充電をスタートし放置した様子。
冒頭3分ほど9Vちょいで27W充電、その後8V後半で18Wで安定して全体の50%(30分)を充電したところで5V固定になりました。85%(75分)ほど充電したところで徐々に電流値が下がっていき113分ほどで充電完了しました。
およそ9V 18Wほどで充電している途中に画面をオンにすると5Vで8Wほどに落ちてそこから高速充電に復旧しない問題を複数回観測してます。この場合も充電器を抜き差しすると高速充電に回復しました。安全寄りの設計で回復処理が抜けているのかもしれませんね。
電源をオフにして充電した方が多少速いですが、通常の使用時にはそこまでする必要を感じない程度には普通に充電されています。
おしまいに
特定条件下で5V2Aに落ちてから高速充電に戻らない問題以外は特殊なプロトコルを使うこともなく素直に充電ができていると思います。
電池を無駄に減らすためにハードウェア支援が効かないHEVC 10bitの動画を画面の明るさ最大でMX Playerで再生テストをしてるんですが6時間程度再生できてました。流石にずっと再生してると全体的に温度が高くなりますが、常識的な範囲に収まっていると思います。上出来。
もうちょいデバッグが進めば比較的安心して人に勧められる商品になると思いますよ!
現場からは以上です。