安価なのに品質が安定してると評判のCable Matters製USB Type-Cケーブルを充電用に買ったという話です。
USB 2.0ですのでUSB Type-C DP Altには対応しておりませんのであらかじめご了承ください。
2024/03/14現在2本セットで1,299円なので1本あたり650円がどんなもんなのか見ていきましょう。
はじめに
USB Type-Cケーブルと言えば見た目はほとんど一緒で、見ただけではどんな機能に対応しているかさっぱり分からない魔境として有名です。
アマゾンジャパン合同会社のような販売サイトにおいても書かれているスペックが正しいかどうか確信が持てず、実際に買ってみて色々測定して使用してみないと分からない今日この頃であります。
今回、以前購入し充電用として気に入って使っている1本330円のダイソー100W対応ケーブルが1mで短いという状況がでてきたのでそれより長くて、それなりに信用できそうなモノを探していて見つけたのがCable Mattersのこれでした。
Cable Matters 201405-BLK-6×2
スペックを書き出すと
- 両端USB Type-C
- USB 2.0
- USB Power Delivery 3.1 EPR 240W対応
- 長さ1.8m(6ft)
- 黒
- シリコーンバンド付き
- 2本セット
特筆すべきは1本あたり650円でEPR 240W対応というところですね。
コネクター
USB 2.0なので比較的小さなコネクターです。よく見ると240Wと刻印があるのであとで見ても分かりやすいですね。
同社のUSB 10Gbps(1.8m EPR対応)ケーブルと比較するとコネクタの小ささが分かります。充電用途でUSB 3.xは不要なので今回の201405-BLK-6×2が適任です。
ケーブルの太さ比べ
今回のケーブルはやや太いように感じますが、異常に細いことでお馴染みのRokid Max付属品を抜けば「USB PD 3.1 EPR対応品としてはこんなもんちゃうか?」って感じでしょうか。
ケーブルのさわり心地は良く言えば「しっとり」だけど悪く言えば「ほんのり加水分解」。まあまあこんなもんかとは思いますがもうちょっとさらっとして欲しかったかな?
もしかしたら白い方ならさわり心地が違うかもしれないので後日確認しようかと。
USB CABLE CHECKER 2で確認
正しくUSB 2.0、eMarker搭載で1.8mのわりにGND+VBUSの抵抗値が178mΩと低めになっています。この抵抗値が高いと高速充電時にケーブルやコネクタが発熱したり電圧が下がったりする場合があり好ましくありません。
USB CABLE CHECKER 2ではeMarkerの存在しか確認できないのでPOWER-Z KM003Cなどで別途確認が必要です。
POWER-Z KM003Cで確認
eMarkerの確認をしたところ、240W EPR対応が確認できましたが、Vendorが未定義なのでふんわり怪しげな気持ちがしますが、以前Anker 737 Power Bankに付属していたケーブルも同様だったのであまり気にしすぎないようにします。安いし。
FLIR ONE Proで発熱確認
以前紹介したUSB PD 3.1 140W対応充電器ADTEC APD-V140AC2からAnker 737 Power Bankへの充電をすることで28V5A使用時の発熱を観察しました。
Anker 737 Power Bankを空っぽにしてから充電を開始して30分ほど経過した状態でUSB Type-Cコネクタ部分が38.8℃だったのでケーブルの性能としては問題がないように存じます。