Gemini PDA物理キーボード使用上の注意
キーボードが言語ごとにたくさん種類があることでおなじみの Gemini PDA ですが、前回話題にしたように、ハードウェア的に同じキーボードの印字を変えただけのようなので、弊害もあります。
Android のキーボード設定ファイルは大きくは Generic.kl と Generic.kcm の2種類あるんですが説明はよそにおまかせして(中略)。なお、Generic.kl は Android 標準のまま改変されていません。
Gemini PDA を販売している Planet Computers は大ブリテンのメーカーなので、キーボードと言えば UK 配列で、Generic.kcm もそのようになってます。
UK キーボードの配列が下図。 @ が Fn+K に割り当てられてます。
Generic.kcm ではこうなってます
key K { label: 'K' base: 'k' shift, capslock: 'K' fn: '@' }
なので、初期セットアップ時に @ を出すためには Fn+K を押さないといけない(重要)
他の記号類に関しても User-installable keymaps 未設定時に物理キーボードで入力する際には上記の UK キーボードの配列を参照して入力しないといけません。
バーチャルキーボード使えよって話なんですが、ちょっと悔しいじゃん?
Gemini PDAのdumpsysとgeteventによる調査
物理的な寸法を測った前回の続きです。
system のイメージを覗いてみたところ、ID ごとに個別のレイアウト設定を読み込んでいるということも無く、公開されている各言語のキーボード画像をざっくり見た感じキー自体の数や配置は同じっぽかったので、少量多品種生産のキーボードは物理的には同一のもので、キーの印字だけ変えてると思われます。
すぐわかるところで dumpsys input
INPUT MANAGER (dumpsys input) Input Manager State: Interactive: false System UI Visibility: 0x8608 Pointer Speed: 0 Pointer Gestures Enabled: true Show Touches: false Event Hub State: BuiltInKeyboardId: -2 Devices: (中略) 7: Integrated keyboard Classes: 0x00000003 Path: /dev/input/event2 Descriptor: 970aa80a7023f77f92a0ef388bc0d390d949b426 Location: ControllerNumber: 0 UniqueId: Identifier: bus=0x0000, vendor=0x0000, product=0x0000, version=0x0000 KeyLayoutFile: /system/usr/keylayout/Generic.kl KeyCharacterMapFile: /system/usr/keychars/Generic.kcm ConfigurationFile: HaveKeyboardLayoutOverlay: true 8: ACCDET Classes: 0x00000001 Path: /dev/input/event0 Descriptor: 1c78f7e0d16d4dbc8d3ab93943523f379203f90b Location: ControllerNumber: 0 UniqueId: Identifier: bus=0x0019, vendor=0x0000, product=0x0000, version=0x0000 KeyLayoutFile: /system/usr/keylayout/ACCDET.kl KeyCharacterMapFile: /system/usr/keychars/Generic.kcm ConfigurationFile: HaveKeyboardLayoutOverlay: false 9: mtk-kpd Classes: 0x00000001 Path: /dev/input/event1 Descriptor: f0d2e427e7a05eb6d316f5e14800c5ac7b6aee79 Location: ControllerNumber: 0 UniqueId: Identifier: bus=0x0019, vendor=0x2454, product=0x6500, version=0x0010 KeyLayoutFile: /system/usr/keylayout/mtk-kpd.kl KeyCharacterMapFile: /system/usr/keychars/Generic.kcm ConfigurationFile: HaveKeyboardLayoutOverlay: false (後略)
キーボードの名前は Integrated keyboard で /dev/input/event2 ということがわかります。
ACCDET はヘッドホンの再生ボタンやボリュームボタンと、画面の開閉イベント関連です。
mtk-kpd は Esc と本体右にある銀色のボタンです。他のキーと並んでいても Esc だけ扱いが違うのは電源ボタンを兼ねているからということのようです。
Gemini PDAが届いたのでキーボードを眺めた
21世紀の Morphy One になるかと自分の中で評判だったイギリスの Planet Computers が開発する Gemini PDA が届きまして。
受付が始まったときにはそんな評判だったんですが、存在をすっかり忘れてしまいまして。今年5月にイギリスの通販サイトから販売予定のメールが来たのを見て「あーそんなのあったね」って思い出してからの出資だったので、のんびりした海外通販ぐらいな感覚です。
Indiegogo というのは、いわゆるひとつのクラウドファウンディングってやつですね。成功事例に乗っかっただけなのでリスクは低いと思ったんですが、届くまではちょっとドキドキしますよね。
Gemini PDA Android & Linux keyboard mobile device – Indiegogo