先日Nreal Adapterの発売をうけて思うところを書いたんですが、ツイッターなどで眺めていると「iPhone対応だ!ARだ!やったー!!」みたいな印象を持っている方をちょいちょい見かけるんですが、自分の印象と温度差があるのでうーん?ってお話です。
iPhoneと映像出力
iPhoneはLightningコネクタという独自規格でUSB Type-C接続のNreal Airは接続できません。物理的に。そりゃそうよ。
個人的にはスマートフォンは基本的にはAndroidの人で、iPhoneは3GSと4と7しか使ったことがないのですがそれぐらいのことは知ってます。
LighningコネクタからHDMIで映像出力させるアダプターがあることも知識としては知っているんですが、実際に使ったことがないので買いましたよアップル純正品!
こいつをNreal Adapterと組み合わせればiPhoneとNreal Airを接続できるぞ!!とアムロにガンダムの強化パーツ(自称)を押しつけるテム・レイのような顔をしてるのが現在。
Apple Lightning – Digital AVアダプタについて
前出の通りiPhoneのLightningコネクタからHDMIで映像出力させるアダプターです。Lightningコネクタに充電器を繋げばiPhoneを充電しながら長時間使用もできます。素晴らしい!
手持ちで一番新しいiPhoneであるiPhone 7に接続してLenovo L32p-30のHDMI入力に接続したところ、フルHD 60pでホーム画面が表示されました。簡単!お手軽!!
YoutubeやPrime Videoで動画を再生するとHDMI出力側に全画面表示される!そしてiPhoneの画面をオフにしても動画が再生され続ける!!まるで魔法のようだ!!!!
Nreal AirをNreal AdapterでiPhoneに接続すると…
10年前に発売された「Apple Lightning – Digital AVアダプタ」でテレビにHDMI出力したことと同じ事ができます。
そんだけです。
MRとかARとか3DoFとかなんも関係ないです。
表示がテレビやモニターから眼鏡型ディスプレイに変わるだけです。
Nreal Airが表示装置になるというだけです。
寝転がったりスピンバイクをこいでるときにPrime VideoとかYoutubeを見る場合に便利なのは確かですがそれだけです。
できることは10年前から変わりません。
iPhone対応に期待しすぎてはいけない
あまり期待値を高めすぎると反動でしょんぼりが極まってしまうので事実に基づかない期待するのはやめてさしあげてください。
Nreal AirをHDMI入力に対応させるアダプターが公式から発売されることは大変喜ばしいことです。HDMI入力に対応させるためにNreal Airのファームウェアにも改修が入ることが約束されているのがとても喜ばしいです。個人的には汎用的なディスプレイとして育って欲しいと心より願ってますよ!
おしまいに
形だけの「iPhone対応」というのはNreal Nebulaの価値を低めてMR・ARから後退を意味するので当初の志からすると苦渋の決断なんじゃないかと思います。でもiPhone対応とすることで台数を出荷して次の段階に進むための土台作りをする、名を捨てて実を取る戦略ですね。
それはともかく、今回Apple Lightning – Digital AVアダプタを買って試したら思ったよりお手軽で動画再生用としては便利に使えるんじゃないかと思いましたが、Nreal Adapterが間に挟まるとMOVERIO BT-40のケーブルの途中にある邪悪な箱より邪魔だろうなあとも思うので、やっぱりGalaxy S20 5Gに接続してSamsung DeXを使うのが動画視聴がメインの自分の用途ではベストですね!
現場からは以上です。