Ingress という Google が運営していたゲームがあります。過去形です。
元々は Google 内にあった Niantic Labs. というセクションが運営していたんですが、2015年8月にそのセクションが Niantic, Inc. として独立したそうで、Google とは無関係になりました。
Google の親会社 alphabet とも関係ない完全独立会社だそうです。
Google とは無関係になったということで、Google のプライバシーポリシーに基いて管理されていたメールアドレスと既存のユーザーデータを第三者である Niantic, Inc. に移管することになったので、移管を希望しないユーザーを対象に Opt-out を提供しておりまして、希望しないユーザーは2015年9月11日(タイムゾーン不明)までにオプトアウトする必要があります。
なお、移管先の Niantic, Inc. のプライバシーポリシーは不明です(後述)。
現在もゲームを継続していて移管しても構わないユーザーはそのまま放置しておけば自動的にデータ移管されて継続してゲームを続けられるものと思われます(不明)。
Opt-out を希望するユーザーは以下のページからログイン後、No Transfer にチェックを入れて Proceed を押すだけで Opt-out は終了です。「本当によろしいですか?」みたいな日本的な確認は入らないのでいきなり完了します。
上記ページを開いた時にサインインを要求されて、サインイン後以下のように「this account is not activated」と表示されているアカウントは Google 側に Ingress をやっていた記録がないので、Opt-out もする必要がありません。
一方過去にプレイしていたアカウントで運営に Delete 要求をして削除されたはずのアカウントでも Opt-out 通知が来ていたそうなので、上記ページにサインインできる人は Opt-out しておいたほうが無難だと思われます。
まとめると
- もう Ingress やってないしやることもない
- Google は
仕方なく信用してるけどそこから独立した会社を信用するかは別問題 - もぅマジ無理。Opt-out しよ…
って感じの流れです。
でね、なんで Opt-out が必要だって話かというと、 Niantic, Inc. にはプライバシーポリシーが存在しないんですよ。
Play ストアのページも提供者は Niantic, inc. になってるんですが、2015年9月7日現在プライバシーポリシーは Google のままです。
Google ではない企業が Google のプライバシーポリシーを使用することがありえるとは思えないので、このプライバシーポリシーリンクは虚偽で無効と考えていいでしょう。
Niantic, Inc. のサイトにもプライバシーポリシーの記載はありません。
ちなみに言うと Ingress の利用規約も2015年9月7日現在 Google の利用規約に依存したままです。
Niantic, Inc. にプライバシーポリシーが存在しないという現状を共通認識として共有していただければ幸いです。
利用規約やプライバシーポリシーの更新について Google + の公式アカウント等で予告や告知さているという認識も現状ありません。
提携企業や自治体の関係者の皆様もあわせてご確認いただければと思います。
余談の余談ですが、ヘルプは Zendesk へ委託しているようです。
Zendesk へ移管したヘルプにはアカウント登録機能があるんですが、こちらもプライバシーポリシーや利用規約の類は存在せず、なんのための登録か説明すらありません。
現場からは以上です。